誰もが感じていながら、いままで、誰もいわなかったことを、ずばりと言い止めた俳句。それが名句の条件である
飯田龍太(いいだ りゅうた、1920年7月10日 – 2007年2月25日)は、山梨県出身の俳人。国学院大学で折口信夫門下に入る。国文学者か小説家になろうとしたが、兄3人が死に大庄屋飯田家を継ぎ、父の俳句結社「雲母」も継ぐことになった。
山梨に旅して文学館を訪れると飯田蛇笏と飯田龍太親子の本や句集が目に入る。龍太は親の七光りかと思って敬遠していたが、間違いだった。龍太は蛇笏と並ぶ、いやそれ以上の俳人だったのだ。「龍太の時代」と言われるほど、俳人だけでなく同時代の文学者たちに愛され、影響を与えている。龍太の指摘するこの名句の条件をめぐる言葉は、感じてはいたが表現できなかったことをずばりと断定してすがすがしい。
【久恒啓一】
図解Web、プログ、Facebook、note、メルマガ
■Produced by KOELAB
Podcast: Play in new window | Download
Subscribe: Apple Podcasts | RSS