すべての事物を、ものと見て、そのものの本体、およびその間にある関係をさぐるのが、科学である
中谷 宇吉郎(なかや うきちろう、1900年(明治33年)7月4日 – 1962年(昭和37年)4月11日)は、日本の物理学者、随筆家。北海道帝国大学理学部教授、北海道大学理学部教授などを歴任した。
東大で22歳上の寺田寅彦(1878−1935年)に師事する。23歳で理論物理学から実験物理学に進路を変更する。二人の関係は、夏目漱石と寺田寅彦との関係に似ている。寺田の名言「天災を忘れた頃にやってくる」は人口に膾炙している。そして「科学で大切なことは役に立つことだ」との寺田寅彦の教えにしたがって、問題解決型の研究に従事した一生だった。問題解決の要諦はやはり「関係」にあった。
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【久恒啓一】
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