9月15日 石田梅岩(思想家、倫理学者)

自ら徳に至る道を実行せず、ただ文字の瑣末にのみ拘泥しているのは、『文字芸者』という者なり

石田 梅岩(いしだ ばいがん、貞享2年9月15日(1685年10月12日) – 延享元年9月24日(1744年10月29日))は江戸時代の思想家、倫理学者。石門心学の開祖。

弟子には18歳で入門し石門心学の普及に功績をあげた手島堵庵がいる。また明治以降では講談社を創業した雑誌王・野間清治がいる。野間はビジネスにおける倫理の大切さを主張し、絵画を収集し野間記念館で展覧する礎を築くなど、実業以外にも社会貢献にも熱心だった。現在でも、岡山の心学敬明舎などで、梅岩の思想の研究が盛んに行われている。在野の学者にすぎないと梅岩を批判する者も多かったが、「文字がなかった昔に、忠孝はなく、聖人はいなかったとでもいうのか。聖人の学問は行いを本とし、文字は枝葉なることを知るべし」といい、その後に、冒頭の学者に対する痛烈な批判を行っている。
本(もと)は行いで、文字は枝葉である。文字芸者になるな、この梅岩の言葉を心に刻みたい。

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【久恒啓一】
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