11月14日 ジャン・パウル(小説家)

人生は一冊の書物に似ている。ばか者たちはそれをいそいでぺらぺらとめくっていくが、かしこい人間は、念入りにそれをよむ。なぜならば、彼らはただ一度しかそれをよむことができないことを知っているから

ジャン・パウル(Jean Paul, 1763年3月21日 – 1825年11月14日)はドイツの小説家。該博な知識に基づく機知とユーモアに富んだ中長編を発表。主要作品に「ヘスペルス」「陽気なヴッツ先生」「ジーベンケース」「巨人」「生意気ざかり」「彗星」など。

このジョン・パウルという小説家は、人生は一冊の書物であると喝破する。旅という比喩が価値中立的であるのに対して、この考え方は生き方を要求する。ぺらぺらとめくっていくとは、うすっぺらに軽く経験していくというほどの意味だろう。念入りに読むとは、できごとを深く体験していくということである。一度の体験を深く味わい、そこから教訓を汲み出し、次のステージに備えていく。書物を見た、読んだ、という段階ではなく、自分でその意味を深く考えた人が、本当に人生を生きた人なのだ。

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