12月20日 伊丹十三(映画監督、俳優、エッセイスト)

がしかし、これらはすべて人から教わったことばかりだ。私自身はほとんどまったく無内容な、空っぽの容れ物にすぎない

伊丹 十三(いたみ じゅうぞう、1933年5月15日 – 1997年12月20日)は、日本の映画監督、俳優、エッセイスト、商業デザイナー、イラストレーター、CMクリエイター、ドキュメンタリー映像作家。

この多芸多才な伊丹十三の鬱屈は、なかなか定まらない人生の焦点にあった。何でもできるが、本当は何をやりたいかがわからない。人から見るとうらやましい才能であるが、本人は苦しい。自分は何でも入る空っぽの容れ物に過ぎないと嘆いた伊丹は、50代になってようやく天職にたどり着く。なかなか焦点が定まらなかった伊丹はようやく父・伊丹万作と同じ映画監督になる。それが天職だった。伊丹十三は遅咲きだったのだ。その後は話題の多い名作をつくるが、天職についたその大活躍の期間はわずか10年余であった。伊丹十三は、偉い人になった。

【お知らせ】
この番組のもとになった書籍『偉人の命日366名言集―人生が豊かになる一日一言』をポッドキャストリスナーへ特別価格で販売いたします。
久恒啓一オンライン書店』(https://hisatune.official.ec/items/9322532)にアクセスして、クーポンコード入力欄に『MEIGEN』と入力いただくと500円引きでご購入いただけます。

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ

■Produced by KOELAB