2月20日 中野好夫(英文学者、評論家)

人間一期の大事に際して、案外頭のよさなどというものは役に立たぬ。人間大事の決断ということになれば、それははるかに知性以前のものである。

中野 好夫(なかの よしお、1903年(明治36年)8月2日 – 1985年(昭和60年)2月20日)は、日本の英文学者、評論家。

中野好夫のこの言葉は重い。頭の良さでシミュレーションを疲弊するまで重ねることでは決して決断はできない。決断とは知性以前の不退転の覚悟の問題なのである。

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2月19日 コペルニクス(天文学者、カトリック司祭)

太陽は宇宙の中心であって不動であり、太陽の運動と見えるものは全て実は地球の運動である

ニコラウス・コペルニクス(ラテン語名: Nicolaus Copernicus、ポーランド語名: ミコワイ・コペルニク Mikołaj Kopernik、1473年2月19日 – 1543年5月24日)は、ポーランド出身の天文学者、カトリック司祭である。当時主流だった地球中心説(天動説)を覆す太陽中心説(地動説)を唱えた。これは天文学史上最も重要な発見とされる。

今となっては、「太陽は宇宙の中心であって不動であり」は間違いであった。しかし地動説は常識となった。後にカントが対象の認識は主観の構成によって初めて可能だとする自らの哲学を天動説から地動説への転回にたとえコペルニクス的転回と呼んだ。40歳前に地動説を確信し、70歳で亡くなるまでその説を深化させ大部の書物にまとめあげる。そして死と同時に、衝撃の書を発表するコペルニクスの人生戦略にも驚かされる。

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2月19日 吉田兼倶 (神道家)

神道に書籍なし。天地をもって書籍とし、日月をもって証明となす。

吉田 兼倶(よしだ かねとも、永享7年(1435年)- 永正8年2月19日(1511年3月18日))は、室町時代中期から戦国時代にかけての神道家。本姓は卜部氏。吉田神道(唯一神道)の事実上の創始者。

神道には書籍は必要ない。天地自然自体が大いなる書籍であり、そのことは季節の移り変わりの中で日々体感される。春、夏、秋、冬と毎日、少しずつ自然が変化するのを見ていると、この豊かな自然に神を感じる。悠久の大地と時の移り変わり、ここに神がいる。吉田兼倶のこの言葉で神道の本質を見た気がする。

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2月18日 高村光雲(仏師、彫刻家)

芸術というものは、時には嘘でもよいのだ。その嘘を承知の上で作った方がかえって本当に見えるんだ

高村 光雲(たかむら こううん、嘉永5年2月18日(1852年3月8日) – 昭和9年(1934年)10月10日)は、日本の仏師、彫刻家。高村光太郎、高村豊周は息子。

本日横浜美術館の「篠山紀信 写真力」をみたが、その篠山紀信は人物写真では「仮面の上に仮面をつけることこそ、その人のリアリティを獲得することだと思っている」と語っている。そして「いや、(写真は)芸術よりももっと上にあるものでしょう、、写真はもっともっと大きなものです」と信じ現代を疾走する写真家・篠山紀信。嘘を承知で創るほうが、リアリティがでて本当になる。明治の木彫のトップ・高村光雲は同じことを言っている。

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第6回 山本周五郎 (音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』)

音声講座 ビジネスに活かす偉人の名言

音声講座 受付中

「人間がこれだけはと思い切ったことに十年しがみついていると、大体ものになるものだ」

『ビジネスに活かす偉人』第6回は小説家 山本周五郎です。
ビジネスパーソンにとってとても勉強になる講座です。

詳細は下記のページを御覧ください。
https://meigen.koelab.net/

本編でお会いできるのを楽しみにしています。

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2月18日 岡本かの子(小説家、歌人、仏教研究家)

人生は悟るのが目的ではないです。生きるのです。

岡本 かの子(おかもと かのこ、1889年3月1日 – 1939年2月18日)は、大正、昭和期の小説家、歌人、仏教研究家。

奔放な発言で知られる女流の平林たい子の「私は生きる」と同じだ。女の言葉である。年齢、分際、それを相応に悟って生きていくのではない。ただひたすらに生きなさいと迫ってくる。

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2月17日 シーボルト(医師、博物学者)

日本人は広々とした自然にひたって楽しむことを心から愛している

フィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796年2月17日 – 1866年10月18日)は、ドイツの医師・博物学者。

1859年、日本を去って約30年後に追放令を解かれたシーボルトは長男を伴って再来日する。いねは32歳で日本初の産科医となっていた。日本では幕府の顧問となってアドバイスをするなど3年滞在している。長男はそのまま日本に残っている。シーボルトは帰国後も日本のために様々な計画を練っている。70歳で没する前「わたしは平和の国へ行く」とつぶやいたという。それは日本のことだろう。亡くなったのは1866年だから明治維新の直前である。

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2月17日 茨木のり子(詩人、童話作家、エッセイスト、脚本家)

長く年月をかけて自分を鍛え、磨き抜いてきた、底光りのするような存在感といったら、私の言いたい品格にやや近づくだろうか。かなりの年齢に達しなければ現れない何かである。

茨木 のり子(いばらぎ のりこ、本姓・三浦(みうら)、1926年(大正15年)6月12日 – 2006年(平成18年)2月17日)は、『櫂 (同人誌)』を創刊し、戦後詩を牽引した日本を代表する女性詩人にして童話作家、エッセイスト、脚本家である。

品格という言葉が流行しているが、冒頭の茨木のり子のこの説明ほど、納得感の高い言葉には出会ったことはない。品格とは長い年月と自身の鍛錬の蓄積によって、深いところから立ち上ってくるオーラ、そういうものだろうか。

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2月16日 大岡信(詩人、評論家)

成功も悪くはない。悪いのはただ、飲めば飲むほど渇きを産む塩水なのだ、成功は

大岡 信(おおおか まこと、1931年2月16日 – 2017年4月5日)は、日本の詩人、評論家。東京芸術大学名誉教授。日本ペンクラブ元会長。

小さい成功をすると脳にドーパミンがでる。そして他人から小さく賞賛される。ドーパミンの量を増やしたくなってより大きな成功を欲しくなる。その繰り返しは悪くはないはずだが、大岡はその連鎖には気をつけろという。いつまでもその環のなかであがき続けることはやめて、本当にやるべきことに集中すべきなのだ。人々の反応には反応せずに、ひたすら仕事を続けよう。

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2月16日 末川博(民法学者)

法の理念は正義であり法の目的は平和であるが、法の実践は社会悪とたたかう闘争である

末川 博(すえかわ ひろし、1892年(明治25年)11月20日 – 1977年(昭和52年)2月16日)は、日本の民法学者。

理論家にして、優れた実践家であった末川博のこの言葉は法の本質を言い当てている。

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