9月26日 三木清(哲学者)

人生においては何事も偶然である。しかしまた人生においては何事も必然である。このような人生を我々は運命と称している

三木 清(みき きよし、1897年1月5日 – 1945年9月26日)は、(西田左派を含めた上での)京都学派の哲学者。弟に中国文学者の三木克己がいる。

哲学者・三木清は名言の宝庫

だ。偶然は必然であり、それを運命というとはうならされる。偶然に深入りしていくと、それはいつか必然だったと感じることになる。そうやって偶然を積み重ねていくと、みずからの運命を自覚する。それが人生の妙味だろう。だから、人生を重くみないで、飛び込んでいくことが大事なのだ。

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9月25日 田中光顕(官僚、政治家)

死すべき時に死し、生べき時に生くるは、英雄豪傑のなすところである

田中 光顕(たなか みつあき、天保14年閏9月25日(1843年11月16日) – 昭和14年(1939年)3月28日)は、日本の武士・土佐藩家老深尾氏家臣、官僚、政治家。栄典は従一位勲一等伯爵。

生きるときに生き、死すべきときに死す、それが英雄豪傑の証明だ。そういう述懐をする田中光顕は、自身を二流の人物だと考えていたが、生涯を追うとやはり見事な人生だったと感じる。維新前夜から昭和まで、96歳まで生き延びた田中は、「儂は今年で八十三になるが、まだ三人や五人叩き斬るくらいの気力も体力も持っている」と語ったように、その気力と体力を使って英雄豪傑たちの顕彰に晩年を捧げたのだ。こういう人生もある。

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9月25日 奥村土牛(日本画家)

芸術に完成はありえない。夢はどこまで大きく、未完成で終わるかである

奥村 土牛(おくむら とぎゅう、1889年(明治22年)2月18日 – 1990年(平成2年)9月25日)は現代の代表的な日本画家の一人。

日本美術院の院展への初入選が38才。代表作の多くは還暦後という遅さである。85才で書いた自伝のタイトルは「牛の歩み」というから徹底して、名前そのものの人生を歩んだ人だ。大器晩成とはこの人のためにあるような言葉だ。永遠の未完成のまま生涯を終わる。大いなる未完成、それが理想ではないか。

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9月24日 玉木文之進(教育者、兵学者)

一日勉学を怠れば国家(藩)の武は一日遅れることになる

玉木 文之進(たまき ぶんのしん。1810年(文化7年)9月24日-1876年11月16日)は、幕末の長州藩士で教育者・山鹿流の兵学者。松下村塾の創立者。

天保13年(1842年)に松下村塾を開いて、「痒み(かゆみ)は私。掻く(かく)ことは私の満足。それを許せ長じて人の世に出たとき私利私欲をはかる人間になる」などと、少年期の松陰を厳しく教育した。また親戚の乃木希典も玉木が教育している。自分の研鑽が一日遅れればその分国家の進みが一日遅れる。幕末から明治にかけての青年たちの気概が明治国家を形づくった。日露戦争海軍参謀の秋山真之しかり、その他あらゆる分野で自分が一日怠ければ日本が遅れるとの決意で研鑽をした青年たちが短期間で近代化を成し遂げた。その原形は、松下村塾で青年たちを鼓舞した吉田松陰を少年期に訓育した玉木文之進のこの言葉にあったのか。

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9月24日 西郷隆盛(武士、軍人、政治家)

人を相手にせず天を相手とせよ、天を相手にして己を尽くして人を咎めず、我が誠の足らざる尋ぬべし

西郷 隆盛(さいごう たかもり、文政10年12月7日(1828年1月23日) – 明治10年(1877年)9月24日)は、日本の武士(薩摩藩士)、軍人、政治家。

どのよう組織でどのような仕事をしようと、人間ジャングルの中で悪戦苦闘していくのが私たちの日常である。苦手な上司、理屈の多いライバル、批判的な目で見つめる部下、、、。戦うべき相手は周りの人間である。そうした人たちの反応に一喜一憂する、邪魔する人を非難する、、。だから私たちの心にはいつもさざ波が立っている。大いなる使命を意識して、自らを反省し次の行動を起こしていくということに徹すると、澄み切った青空が見えてくる。

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9月23日 吉田秀和(音楽評論家、随筆家)

自分のいるところから見えるものを、自分のも持つ方法で書くという態度は、変わらずにきたつもりである

吉田 秀和(よしだ ひでかず、1913年(大正2年)9月23日 – 2012年(平成24年)5月22日)は、日本の音楽評論家、随筆家。

「芸術は手仕事で成り立っている」と喝破した吉田秀和は、自分のいる場所から見える世界の奥深い真実を、誰にでもわかる平易な言葉で書くという自分自身の方法論を貫いた。11歳年上の文芸評論の大家・小林秀雄は、吉田をライバル視していた、という。それほど吉田の蓄積と慧眼と筆力が優れていたという証拠だろう。

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第37回 濱口雄幸 (音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』)

音声講座 受付中

「第一に余は生来極めて平凡な人間である。唯幸いにして余は余自身の誠に平凡な人間であることをよく承知して居った。平凡な人間が平凡なことをして居ったのでは此の世に於て平凡以下の事しか為し得ぬこと極めて明瞭である」

『ビジネスに活かす偉人』第37回は、政治家の濱口雄幸です。
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9月23日 頼山陽(歴史家、思想家、漢詩人、文人)

汝、草木と同じく朽ちんと欲するか

頼 山陽(らい さんよう、安永9年12月27日(1781年1月21日) – 天保3年9月23日(1832年10月16日))は、大坂生まれの江戸時代後期の歴史家、思想家、漢詩人、文人。

「自分を才子(才能がある男)だというのは、自分を知る者ではない。自分を刻苦勉励ののちに一人前の男になったのだという者がいるならば、その人こそ真に私を知っている者である」。彼は勉強するときに、冒頭の言葉を紙に書いて書籍の間にはさんでいた。路傍の石になりたいくない。物言わぬ草木と一緒になりたくない。志の人・頼山陽を人は天才というが、本人はあくまで努力の人であると認識していた

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9月22 日明治天皇(第122代天皇)

卿等は辞表を出せば済むも、朕は辞表を出されず

明治天皇(めいじてんのう、嘉永5年9月22日(1852年11月3日)- 明治45年(1912年)7月30日)は日本の第122代天皇。諱は睦仁(むつひと)。 倒幕・攘夷派の象徴として近代日本の指導者と仰がれる。功績・人物像から明治大と呼ばれる。

明治天皇は君主として生きた。昭和天皇は君主と象徴の人生を生きた。現在の天皇は象徴の役割を果たしてきた。天皇の生前退位の問題がクローズアップされているが、「天皇とは誰か」「象徴とは何か」は日本人が誰もが考えなくてはならないテーマだ。

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9月22日 岡崎嘉平太(実業家)

信はたて糸 愛はよこ糸 織り成せ人の世を美しく

岡崎 嘉平太(おかざき かへいた、1897年(明治30年)4月16日 – 1989年(平成元年)9月22日)は、日本の実業家。

「日米安保条約だけに固執せず、より広い視野からアジアの安全を考える必要があると思う。また、日本の安全は日本人自らが守るのだという気概をつくりあげてゆくことが必要なのではないだろうか」
日中関係の井戸を掘った人は多い。孫文を助けた日本人は忘れられているが、この岡崎も現代中国との関係の井戸を掘った人物だ。掲げたいくつもの言葉の底には、長期にわたった日中関係を見据えた慧眼がある。信頼と愛情で美しい織物を織りたいものである。

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