9月16日 ケンペル(医師、博物学者)

日本人ほど丁重に礼儀正しく振舞う国明は世界中どこにも無い。世界中のいかなる国民でも、礼儀という点で、日本人に勝るものはない。彼らの行状は百姓から大名に至るまで大変礼儀正しいので、我々は国全体を礼儀作法を教える高等学校と呼んでもよかろう

エンゲルベルト・ケンペル(Engelbert Kaempfer, 現代ドイツ語読みではエンゲルベアト・ケンプファー、1651年9月16日 – 1716年11月2日)は、ドイツ北部レムゴー出身の医師、博物学者。ヨーロッパにおいて日本を初めて体系的に記述した『日本誌』の原著者として知られる。

江戸時代の日本人の礼儀正しさは世界一であっただろう。その後、江戸から明治にかけて多くの外国人が日本国内を旅行し、同じ感想を述べている。渡辺京二『逝きし世の面影』は、江戸時代から明治中期までの期間に確かにあった美しい一つの文明の姿を、日本を訪れた外国人の観察を紹介した名著だが、ケンペルはそういう人々の先駈けであった。元箱根にはケンペルの碑がある。

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第36回 坂本九(音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』)

音声講座 受付中

「上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 思い出す春の日 一人ぼっちの夜 上を向いて歩こう にじんだ星の数を数えて 思い出す夏の日 一人ぼっちの夜 幸せは雲の上に 幸せは空の上に 上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 泣きながら歩く 一人ぼっちの夜、思い出す秋の日 一人ぼっちの夜 悲しみは星のかげに 悲しみは月のかげに 上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 泣きながら歩く 一人ぼっちの夜 一人ぼっちの夜」

『ビジネスに活かす偉人』第36回は、俳優、タレント、歌手、司会者の坂本九です。
ビジネスパーソンにとってとても勉強になる講座です。

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本編でお会いできるのを楽しみにしています。

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9月16日 大杉栄(思想家、作家、ジャーナリスト、社会運動家)

一犯一語

大杉 栄(おおすぎ さかえ、1885年(明治18年)1月17日 – 1923年(大正12年)9月16日)は、思想家、作家、ジャーナリスト、社会運動家。

「一犯一語」とは人を食ったスローガンである。逆境を逆手にとって勉強したのだ。病気がちの人はここから学べばよい。ビジネスマン時代、私は「一仕事一作品」という原則を持っていた。2-3年で変わる職場毎に、何か仕事のテーマに関する知的生産物を残そうという意思であったが、自身の成長のためには良かったように思う。「一犯一語」は大杉栄らしい原則だが、我々はこれにならって、原則を持つべきだろう。

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9月15日 石田梅岩(思想家、倫理学者)

自ら徳に至る道を実行せず、ただ文字の瑣末にのみ拘泥しているのは、『文字芸者』という者なり

石田 梅岩(いしだ ばいがん、貞享2年9月15日(1685年10月12日) – 延享元年9月24日(1744年10月29日))は江戸時代の思想家、倫理学者。石門心学の開祖。

弟子には18歳で入門し石門心学の普及に功績をあげた手島堵庵がいる。また明治以降では講談社を創業した雑誌王・野間清治がいる。野間はビジネスにおける倫理の大切さを主張し、絵画を収集し野間記念館で展覧する礎を築くなど、実業以外にも社会貢献にも熱心だった。現在でも、岡山の心学敬明舎などで、梅岩の思想の研究が盛んに行われている。在野の学者にすぎないと梅岩を批判する者も多かったが、「文字がなかった昔に、忠孝はなく、聖人はいなかったとでもいうのか。聖人の学問は行いを本とし、文字は枝葉なることを知るべし」といい、その後に、冒頭の学者に対する痛烈な批判を行っている。
本(もと)は行いで、文字は枝葉である。文字芸者になるな、この梅岩の言葉を心に刻みたい。

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9月15日 土門拳(写真家)

被写体に対峙し、ぼくの視点から相手を睨みつけ、そしてときには語りかけながら被写体がぼくを睨みつけてくる視点をさぐる。そして火花が散るというか二つの視点がぶつかった時がシャッターチャンスである。パシャリとシャッターを切り、その視点をたぐり寄せながら前へ前へとシャッターを切って迫っていくわけである

土門 拳(どもん けん、1909年(明治42年)10月25日 – 1990年(平成2年)9月15日)は昭和時代に活躍した日本の写真家。リアリズムに立脚する報道写真、日本の著名人や庶民などのポートレートやスナップ写真、寺院、仏像などの伝統文化財を撮影し、第二次世界大戦後の日本を代表する写真家の一人とされる。また、日本の写真界で屈指の名文家としても知られた。

多くの芸術家がのめり込んだ対象は、最後は自分と対象が一体化していく。それはその対象の中に自分を求めていく道程である。対象が決まった後は、自己に限りなく接近していく。巡礼とは自己発見の旅であるとすれば、テーマを持つということは巡礼を始めるということになる。

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9月14日 赤塚不二夫(漫画家)

自分が最低だと思っていればいいのよ。一番劣ると思っていればいいの。そしたらね、みんなの言ってることがちゃんと頭に入ってくる。自分が偉いと思っていると、他人は何も言ってくれない。そしたらダメなんだよ。てめぇが一番バカになればいいの

赤塚 不二夫(あかつか ふじお、本名:赤塚 藤雄、1935年(昭和10年)9月14日 – 2008年(平成20年)8月2日)は、日本の漫画家。

赤塚不二夫は、若い頃から晩年まで、自分を最下層に置いて人から教えを請い、接するあらゆる人から学び続けようという姿勢を貫いている。有名になっても謙虚な人柄は変わらなかった。こうした社会、時代、読者、と一緒に生きていこうとする表現者としての仕事への取り組みの結果生まれる作品群が、共感を呼んだのは当然かも知れない。

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9月14日 ダンテ(詩人、哲学者、政治家)

あなたの道を進みなさい。他人には勝手なことを言わせておけばいい

ダンテ・アリギエーリ(1265年 – 1321年9月14日)は、イタリア都市国家フィレンツェ出身の詩人、哲学者、政治家。ダンテの代表作は古代ローマの詩人ウェルギリウスと共に地獄、煉獄、天国を旅するテルツァ・リーマで構成される叙事詩「神曲」である。イタリア文学最大の詩人で、ルネサンス文化の先駆者。

最後は、白党の同志とも袂を分かち、「一人一党」を掲げるダンテは、多くの批判にさらされた。嫉妬から逃れるために「あなたの道を進みなさい」と語ったダンテは、自負と貪欲さによって心に炎を燃やし続け、「神曲」という傑作で歴史に名を残し勝利したのである。

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9月13日 杉田玄白(蘭学医)

一に泰平に生まれたること。二に都下に長じたること。三に貴賤に交わりたること。四に長寿を保ちたること。五に有禄を食んだること。六にいまだ貧を全くせざること。七に四海に名たること。八に子孫の多きこと。九に老いてますます壮なること

杉田 玄白(すぎた げんぱく、享保18年9月13日(1733年10月20日) – 文化14年4月17日(1817年6月1日))は、江戸時代の蘭学医。若狭国小浜藩医。

冒頭に掲げた「九幸」が玄白の人生観だった。太平の世、天下の中心で成長、広い交友、長寿、安定した俸禄、貧しくない、名を知られた、子や孫が多い、壮健。それらをすべて得た玄白は晩年には自ら九幸翁と号していた大胆さには驚いたが、しかしこの幸福論は参考になる。

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9月13日 布施辰治(弁護士、社会運動家)

生きんべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために 世の中に一人だって見殺しにされていい人類はいないのだ

布施 辰治(ふせ たつじ、1880年(明治13年)11月13日 – 1953年(昭和28年)9月13日)は、宮城県出身の弁護士・社会運動家である。日本人として唯一の大韓民国建国勲章受章者として知られる。

高校2年生のとき、岩波新書の「ある弁護士の生涯」(岩波新書)という本を読んで、布施辰治という人物の生き方に感動した。私はこの時点で進路に決断を下した。法学部に行って弁護士になろうと決心したのである。このときの姿を母は「朝の厨に貧しき人のため弁護士になると吾子は告げに来」と短歌に詠んでくれている。私はその後法学部に進む。しかし、結果的には弁護士にはなれなかったが、この人物と書物が人生の進路に影響を与えたことは間違いない。

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9月12日 豊田英二(実業家)

モノの値段はお客様が決める。利益はコストの削減で決まる。コストダウンは、モノづくりの根本のところから追求することによって決まる

豊田 英二(とよだ えいじ、1913年9月12日 – 2013年9月17日)は、日本の実業家。正三位。勲等は勲一等旭日大綬章。豊田佐吉の甥。100歳で没。

モノの値段は顧客が決め、それに見合うコストの削減努力が利益を生む。コスト削減はものづくりの根本から考えなおすことで実現する。トヨタ式生産方式そのものを表現した思想であるが、私は豊田英二の人としての歩みに興味を覚える。豊田織機製作所を創業した叔父である豊田佐吉の長男・喜一郎の薫陶を受けて迷いなく自動車産業の確立に一生を捧げ、「カローラでモータリゼーションを起こそうと思い実際に起こしたと思っている」と述懐するように成功に導き、そして自動車事業に先鞭をつけた創業家の喜一郎の長男・章一郎に社長を譲るという出処進退は見事である。この人の100年人生は壮麗な大伽藍を思わせる。

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