4月5日 カラヤン(指揮者)

学ぶんだ、学ぶんだ、見聞きするものについて、なにも言うな。ともかく口を閉ざして、仕事をしろ、そして学ぶんだ

ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan, 1908年4月5日 – 1989年7月16日)は、オーストリアの指揮者。20世紀のクラシック音楽界において最も著名な人物のひとりであり、日本では「楽壇の帝王」と称されていた。

その天才カラヤンは仕事を次々とこなしながら学び続け頂点に立った。日々の仕事こそ最高の学校である。

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4月4日 山本五十六(海軍軍人)

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ

山本 五十六(やまもと いそろく、1884年(明治17年)4月4日 – 1943年(昭和18年)4月18日)は、日本の海軍軍。第26、27代連合艦隊司令長官。最終階級は元帥海軍大将。前線視察の際、ブーゲンビル島上空で戦死(海軍甲事件)。

上杉鷹山の「してみせて言って聞かせてさせてみる」を、後の山本五十六は「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」と変えている。この山本五十六の人間観が、高い人気と強い統率力をもたらしたのだろう。改めてこの人の伝記を読みたいと思う。

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4月3日 金田一春彦(言語学者、国語学者)

春風秋雨是人生

金田一 春彦(きんだいち はるひこ、1913年4月3日 – 2004年5月19日)は、日本の言語学者、国語学者。国語辞典などの編纂、日本語の方言におけるアクセント研究でよく知られている。

85歳の時に書いた「春風秋雨是人生」という博士の座右の銘が展示されている。思い通りにならないのが人生という意味だろう。華やかな活躍とみえるが、父・金田一京助を永遠のライバルとした本人が望んだ方向ではなかった。しかしそれでよいという人生観が垣間見える。「失敗は恐るるに足らない。大切なのはそのあとの処置である」とも語っている。確かに世の中は失敗しないとわからないことだらけだ。失敗しない人は本当はわかっていない。失敗を恐れない人は真実がわかる。長い目でみれば、失敗を多くした人は成功する確率は極めて高くなる。失敗を恐れ続けた人は小成に甘んじるほかはないのは当然のことである。失敗する人は成功する。

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4月2日 熊谷守一(画家)

自分を生かす自然な絵をかけばいい。下品な人は下品な絵。ばかな人はばかな絵。下手な人は下手な絵をかきなさい。結局、絵などは、自分を出して生かすしかないのだと思います

熊谷 守一(くまがい もりかず、1880年(明治13年)4月2日 – 1977年(昭和52年)8月1日)は、日本の画家。

熊谷守一の好きな言葉は「独楽」「人生無根帯」「無一物」「五風十雨」であり、嫌いな言葉は「日々是好日」「謹厳」だった。この人は自然体の人だった。下品な人、ばかな人、下手な人、それぞれの人にふさわしいものしかかけないから、それに徹せよということか。表現されたものには表現者の姿がうつる。それを突きつめるしかない。

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4月1日 親鸞(僧、浄土真宗の宗祖)

善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや

親鸞(しんらん、承安3年4月1日 – 弘長2年11月28日)は、鎌倉時代前半から中期にかけての日本の僧。浄土真宗の宗祖とされる。

親鸞の「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」という悪人正機説の悪人とは、庶民、つまり小人と考えればよくわかるように思う。君子はもちろん浄土に行ける。そして小人も仏によって救われる。小人を救えない仏教などに意味はないという絶対平等の思想である。キリスト教に近い。浄土の真実の心を意味する浄土真宗は、国家鎮護の仏教から庶民を救う仏教への一大宗教革命であった。

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3月31日 横井庄一(陸軍軍人、評論家)

恥ずかしながら、生きながらえて帰ってまいりました

横井 庄一(よこい しょういち、1915年3月31日 – 1997年9月22日)は、日本の陸軍軍人、評論家。最終階級は陸軍軍曹

「私はこれから、失われた日本人の心を探し求めたいと思います。、、勤勉な心を失った国民が本当に繫栄したためしはありません。、、食糧の大半を輸入に頼っているようでは独立国家と申せません。、、、子が親を大切にしないような教育、生徒が先生を尊敬しないような教育などあってたまるもんですか。そんなものがあれば、それは教育と言えません。」
戦争時に国に忠を尽くした横井庄一の目には、戦後日本は「国あって、国なし」とみえた。横井庄一は、国とは何か、重い課題を日本に突きつけている。

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3月30日 堤清二(実業家小説家、詩人)

愚直さが相手の心を打つ

堤 清二(つつみ せいじ、1927年3月30日 – 2013年11月25日)は、日本の実業家(セゾングループ総帥)、小説家、詩人。小説家としては、辻井喬を名乗っている。

生涯を眺めると才能の華々しさを感じるが、「挫けない、無茶をする、率直、個性、尊重、多様性、自分の言葉、複眼、批判者、、」など堤清二の言葉を追うと、高い知性と穏やかな風貌(パーティの挨拶を一度聞いたことがある)とは縁遠い心持ちが見えてくる。本人は自身を愚直であると考えていたとは意外である。優れた資質を背負いながら愚直にものごとに取りくもうとしていたことが堤清二の真骨頂だったのであろう。

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3月29日 羽仁五郎(歴史家、参議院議員)

自分の国だから我々は日本を批判するのだ。批判するのはよりよい日本をつくるためなのだ。批判の無いところに未来はない

羽仁 五郎(はに ごろう、1901年(明治34年)3月29日 – 1983年(昭和58年)6月8日)は、日本の歴史家(マルクス主義歴史学・歴史哲学・現代史)。参議院議員。日本学術会議議員。

私は大学時代『都市の論理』という羽仁五郎の著作に親しんだことがあるが、卒業後「知的生産の技術」研究会の講師としてお呼びして謦咳に接したことがある。冒頭の言葉には、「無批判に日本の良さなどと言うのはナルシズムだ。鏡の中の自分の顔をながめていい気分になっているような馬鹿と同じだ」が続く。組織も同じだ。人も同じだ。自己満足をやめよ、自己に厳しくあれ。

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3月28日 色川武大(小説家、エッセイスト、雀士)

9勝6敗を狙え

色川 武大(いろかわ たけひろ、1929年3月28日 – 1989年4月10日)は、日本の小説家、エッセイスト、雀士。阿佐田哲也という名前では麻雀小説作家として知られる。

8勝7敗では寂しい、10勝を狙うと無理がでるから、「9勝6敗を狙え」がギャンブル人生から得た人生哲学であった。幸運が続くと危ないから不運を消化しておくとも語っている。二つの顔を持っていたこの人のギャンブラー哲学は聞く価値がある。

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3月27日 高峰秀子(女優、歌手、エッセイスト)

現場で働く人間にとって、何より嬉しいのは、同じ現場の人間に慕われること

高峰 秀子(たかみね ひでこ、1924年3月27日 – 2010年12月28日)は、日本の女優、歌手、エッセイスト。

高峰秀子は『二十四の瞳』『喜びも悲しみも幾歳月』『名もなく貧しく美しく』などの映画の主演女優として活躍したのだが、人を見る目、本質をつかむ力がそれを支えていたのだろう。冒頭の「現場」の真実を言い当てる言葉には、高峰秀子の知性と人間性が垣間みれる。現場に問題があり、現場に仲間があり、そして現場に答えがあるのだ。

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