3月6日 ミケランジェロ(彫刻家、画家、建築家、詩人)

最大の危険は、目標が高すぎて、達成出来ないことではない。目標が低すぎて、その低い目標を、達成してしまうことだ

ミケランジェロ・ディ・ロドヴィーコ・ブオナローティ・シモーニ(1475年3月6日 – 1564年2月18日)は、イタリア盛期ルネサンス期の彫刻家、画家、建築家、詩人。

目標が高すぎることは悪くない。なぜなら達成が難しいからだ。目標が低すぎるのは危険だ。やすやすと達成してしまうからだ。低すぎず、高すぎない目標、そういうレベルの目標を設定することだ。低い目標を掲げるのは最も危険である。万能の人の仕事論がここにある。

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3月5日 奥村綱雄(実業家)

運と災難は紙一重である

奥村 綱雄(おくむら つなお、1903年(明治36年)3月5日 – 1972年(昭和47年)11月7日)は、昭和期の実業家。野村證券元社長・会長。野村證券中興の祖と言われる。

1946年の公職追放で経営陣が退陣することになり、出世が遅れていた奥村は追放を免れ、専務を経て、2年後には45歳の若さで社長に就任する。まさに運命は紙一重である。トップにならんとして討ち死にした人には未練が残るが、たまたまその役割がまわってきて名経営になることがある。奥村もそうだが、そういう人はその運を全体のために思い切って使ったのだろう。

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3月4日 有島武郎(小説家)

小さき者よ。不幸な而して同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に登れる前途は遠い。而して暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ

有島 武郎(ありしま たけお、1878年(明治11年)3月4日 – 1923年(大正12年)6月9日)は、日本の小説家。代表作に『カインの末裔』『或る女』や、評論『惜みなく愛は奪ふ』がある。

有島武郎は軽井沢の別荘・浄月庵で人妻である婦人公論の記者・波多野秋子と心中して45歳で亡くなっているのだが、27歳で亡くなった妻・安子との間に設けた子らに冒頭の言葉を示している。人の世の旅を照らす灯りはなく暗い、そして遠いが、勇気を携えて恐れずに行け、その先に道がある。

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3月3日 正宗白鳥(小説家、劇作家、文学評論家)

私も青春のことを懐かしみ、若い人を羨むことがあるが、しかし、もう一度若くなって世の中を渡ってこなければならぬと思うと、何よりも先に煩わしい思いがする

正宗 白鳥(まさむね はくちょう、1879年(明治12年)3月3日 – 1962年(昭和37年)10月28日)は、明治から昭和にかけて活躍した小説家、劇作家、文学評論家。

若い時代に戻りたいという人はいる。しかし、あの先の見えない、疾風怒濤の、迷いの多い、そして無数の選択を突きつけられた、あの時代に本当に戻りたいだろうか。煩わしい、そして怖い感じもある。それだけ世の中を渡ることは危険に満ちている。白鳥の告白に私も共感する。

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3月2日 渡辺晋(実業家、芸能プロモーター)

いいよ。好きにしなさい。ただこれだけは覚えておいてくれ。人間は金で生きているんじゃない。人間は心で生きているんだよ

渡辺 晋(わたなべ しん、1927年3月2日 – 1987年1月31日)は、日本の実業家・芸能プロモーター。ベーシスト。日本の芸能事務所の草分け的存在にあたる渡辺プロダクション(通称:ナベプロ)の創業者。

この「人間は金で生きているんじゃない。人間は心で生きているんだよ」は、人気タレントが去るときの言葉である。「シャボン玉ホリデー」や「ザ・ヒットパレード」、「スーダラ節」の成功などでわかるように、先見性と大衆の心を読み取るセンスがあり一時代を画したナベプロの渡辺晋の伝説は生きている。

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3月1日 菊田一夫(劇作家、作詞家)

これが一生の仕事だと思うこと。舞台こそが我が命の場であると思うこと

菊田 一夫(きくた かずお、1908年3月1日 – 1973年4月4日)は、日本の劇作家・作詞家。

商業演劇が光を放った昭和30年代後半から40年にかけては、まさに菊田一夫の時代であった。菊田は、舞台という一生の仕事に命をかけ、命を削った。数奇な運命をたどった菊田一夫は65歳で没した。

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2月29日 ロッシーニ(作曲家)

じゃあいいですよ、今晩もう一度オペラを聞いて覚えて、好きなところから書きます。それをお見せしますよ

ジョアキーノ・アントーニオ・ロッシーニ(Gioachino Antonio Rossini, 1792年2月29日 – 1868年11月13日)は、イタリアの作曲家。美食家としても知られる。作品の中でも『ウィリアム・テル』序曲が非常に有名。

常に新しいものを求めたロッシーニは、 「洗濯物のリストを見せてくれ。それに曲をつけてやるぞ」と言ったそうだ。どんな注文にも応える才能と好奇心にあふれた人物であった。

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2月28日 モンテーニュ(哲学者)

「『考える』ということばを聞くが、私は何か書いているときのほか考えたことはない

ミシェル・エケム・ド・モンテーニュ(Michel Eyquem de Montaigne [miʃɛl ekɛm də mɔ̃tɛɲ], 1533年2月28日 – 1592年9月13日)は、16世紀ルネサンス期のフランスを代表する哲学者。モラリスト、懐疑論者、人文主義者。

ものを書いている時に、考えることになる。表現しようとした時に、考えが出てくるのであって、その逆ではない。モンテーニュは「食べているうちに食欲は起こるのだ」とも言っており、このあたりの事情は同じだ。表現する習慣が考える力を伸ばす。

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2月27日 白鳥省吾(詩人、文人)

万巻の書を読み 千里の道を行き 生死をを天に任じ 世界の山河に放吟す

白鳥 省吾(しろとり せいご、1890年2月27日 – 1973年8月27日)は、日本の詩人・文人。ウォルト・ホイットマンの詩の翻訳者としても著名。

この詩では、万巻、千里、生死、天、世界と、大いなる世界の中で詩を詠む姿が浮かんでくる。意気軒昂な大柄な人物を思わせる。

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2月26日 ヴィクトル・ユーゴー(詩人、小説家)

第一歩は何でもない。困難なのは、最後の一歩だ

ヴィクトル=マリー・ユーゴー(仏: Victor, Marie Hugo、1802年2月26日 – 1885年5月22日)はフランス・ロマン主義の詩人、小説家。七月王政時代からフランス第二共和政時代の政治家。1959年から1965年まで発行されていた5フラン紙幣に肖像画が採用されていた。

この言葉は、文豪ユーゴーではなく、民主主義者としての政治家ユーゴーの絞り出した言葉である。難しいのは長い間戦い続けることであり、勝利に向かう最後の一歩である。19年に及ぶ亡命生活を送り、その境遇の中でも大いに敵に立ち向かった人の気迫の言葉であり、心打たれるものがある。

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