2月21日 石橋信夫(実業家、大和ハウス工業社長・会長)

私は経営を耳で学んだ。これこそ生きた経営学である。私は学問はないが「聞学(もんがく)」は習得した。これが何よりの武器なのである

石橋 信夫(いしばし のぶお、1921年9月9日 – 2003年2月21日)は、日本の実業家。大和ハウス工業の社長・会長をつとめた。

この石橋の武器は耳学問だった。それを「聞学」と呼んで意識的に精進したのだ。人に会い最先端・最前線の人々からエキスの話を聞き、考え、そしてまたカンドコロを聞き、考え抜く。こういった生きた経営学でくり返しヒットを生んでいったのである。学歴はすぐにひからびる。生涯を通じての学習歴の積み重ねこそが重要であることを石橋信夫の「聞学」は教えてくれる。

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2月20日 金子兜太(俳人)

長年の間に亡くなった人で、自分にとって印象に残っている人たち、お世話になった人とかいろいろいろ、つまり私にとって大切な、特別な人たちですが、その名前をずうっと言っていくのです。今、二百人くらいになっているかな

金子 兜太(かねこ とうた、1919年(大正8年)9月23日 – 2018年(平成30年)2月20日)は、埼玉県出身の俳人。加藤楸邨に師事、「寒雷」所属を経て「海程」を創刊、主宰。

冒頭の言葉は毎朝唱える「立禅」と自ら呼んだ方法である。坐禅ではなく立って行う。縁のあった人々を思い出しながら生きていることに感謝する儀式だ。最後は、両親と妻の皆子さん、それに飼っていた犬猫で終わるとか。金子兜太は「長寿への意志」をはっきりと持って生きていた。この快老人は95歳では確か「百五才を目指す」と宣言していたのだが、本日98歳で逝去。百歳にわずかに届かなかった。

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2月19日 鄧小平(政治家)

改革・開放には大きな肝っ玉が必要だ。正しいと思ったら大胆に試してみよ

鄧 小平(とう しょうへい、中国語読み:ドン シャオピン 、IPA:[tɤŋ ɕjɑʊ pʰiŋ]、1904年8月22日 – 1997年2月19日)は、中華人民共和国の政治家。

身長150センチと体は小柄ながら、大きな肝っ玉で、改革・開放路線を大胆に掲げ、大きな号令で推進し、中国を豊かにした功績は計り知れない。この人の粘り強さと大いなる手腕には感銘を受ける。

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2月18日 津島祐子(小説家)

不運なことだけど、不運に溺れていると不幸になる

津島 佑子(つしま ゆうこ、1947年3月30日 – 2016年2月18日)は、日本の小説家。本名は津島里子(つしま さとこ)。

この「不運と不幸」は津島祐子が長男を亡くしたときに太宰治の妻だった母が語った言葉である。偶然に訪れる幸運に舞い上がることなく、そして不運に埋没せずに、自分の足でしっかり生きよと励まされたのであろう。この母も偉かった。

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2月17日 藤田まこと(俳優、歌手、コメディアン)

役者は権威と箔がついたら終わり。平でいたい

藤田 まこと(ふじた まこと、1933年4月13日 – 2010年2月17日)は、日本の俳優、歌手、コメディアン。

「後ろは振り返らない。前に進めなくなっちゃうから」とい言う藤田まことは、権威と箔を嫌い、一から次の仕事に立ち向かい、役者として成長を遂げていったのだ。

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2月16日 船村徹(作曲家、歌手)

俺は茨城弁で歌詞を書くから、お前は栃木弁で作曲しろ

船村 徹(ふなむら とおる、1932年6月12日 – 2017年2月16日)は、日本の作曲家・歌手。日本音楽著作権協会(JASRAC)会長、日本作曲家協会理事長。横綱審議委員会委員。

夭折した親友・作詞家高野公男の「俺は茨城弁で歌詞を書くから、お前は栃木弁で作曲しろ」という言葉が船村の指針となった。船村徹の歌には栃木弁のアクセントがあり、地方出身者の悲哀や希望を込めた叙情豊かなメロディーが大衆の心をつかんだのである。船村徹は二人分の人生を生きた。

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2月15日 武田豊(実業家)

皆からリーダーは見つめられている

武田 豊(たけだ ゆたか、1914年1月6日-2004年2月15日)は、日本の実業家。宮城県高清水町出身。新日本製鐵(新日鉄)代表取締役会長、経済団体連合会(経団連)副会長、日本鉄鋼連盟会長などを歴任した。

大脳生理学からみてリーダーは6つのことを身につける修練が必要だそうだ。「活力」「意志力」「責任力」「包容力」「知識力」「説得力」。戦いの時、リーダーは全員から見られている。いや、見つめられている。リーダーの弱気や逡巡や迷いは、すぐにフォロワーに伝染し、志気が衰える。武田豊のいう「皆からリーダーは見つめられている」は、そのような立場にある時には常に心したい言葉である。

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2月14日 中嶋嶺雄(政治学者、国際社会学者)

日本だけで通用した東大を頂点とする身分属性の『学校歴』よりも個人が国際社会で渡り合える知的経験、『学習歴』が大事です

中嶋 嶺雄(なかじま みねお、1936年5月11日 – 2013年2月14日)は、日本の政治学者、国際社会学者。社会学博士。専門は現代中国政治。東京外国語大学学長、国際教養大学学長、公立大学法人国際教養大学理事長をそれぞれ務めた。

キャリアについては「職歴ではなく仕事歴。経歴ではなく経験歴。学歴ではなく学習歴」という考え方を私は持っているが、国内のみで通用する学校歴よりも国際社会で渡り合える学習歴が大事だという中嶋嶺雄の思想に親近感を持つ。

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2月13日 鈴木清順(映画監督、俳優)

不得手なものからは奇蹟は生まれない

鈴木 清順(すずき せいじゅん、1923年5月24日- 2017年2月13日)は、日本の映画監督。俳優。

さて、鈴木清順の人生を眺めると、大きなブランクが2回ある。合わせて16年間という長さである。納得のいかない仕事はせずに、自分の撮りたい映画を好き勝手につくった。得意な技を磨きあげて、奇蹟を起こしたということだろう。

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2月12日 石井慎二(誌編集者、洋泉社代表取締役社長)

自然に依拠し、移り変わる四季のなかで営まれている農の世界に身を寄りそわせること、そして、そこで自らの力によって創造していく、新しい自立自尊の生き方のいっさいをさして、、田舎暮らしと呼ぶ

石井 慎二(いしい しんじ、1941年6月22日 – 2010年2月12日)は、日本の雑誌編集者、洋泉社代表取締役社長。

冒頭の言葉は、石井慎二が行き着いた田舎暮らしをすすめる理由である。バブルの頂点の時代その後の人々の生き方に大きな影響を与えた思想となった。

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