1月2日 金子繁治(プロボクサー、プロモーター)

世界チャンピオンは、奪い取るものではなく、チャンピオンにふさわしい器になった者に神様が与えて下さる栄誉だよ

金子 繁治(かねこ しげじ、1931年8月13日 – 2016年1月2日)は、日本のプロボクサー、プロモーター。

冒頭の言葉は、後にジムの清水智信が2度の世界戦で苦杯をなめた時に、金子が清水に語った励ましの言葉である。その清水は3度目の挑戦でWBAスーパーフライ級チャンピオンになった。不運のボクサー金子繁治は、親子二代をかけて神様からようやく栄誉を与えられたのだ。ボクサーとしても強者だったが、クリスチャンであった金子繁治は指導者としても優れていたと感じさせる言葉である。

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1月1日 出羽錦忠雄(大相撲力士)

勇退の 伯父にはなむけ 初賜杯

出羽錦 忠雄(でわにしき ただお、1925年7月15日 – 2005年1月1日)は、東京府南葛飾郡(現:東京都墨田区)出身の元大相撲力士。

私の好きなのは「勇退の 伯父にはなむけ 初優勝」である。日本相撲協会理事長の二子山親方(初代若乃花)が勇退する場所に、可愛がった甥の貴花田(後の横綱貴ノ花)が初優勝した。優勝旗は本来なら審判部長がわたすのだが、協会の粋なはからいで二子山理事長が渡すことになった名場面を詠んだ人情味あふれる名句である。

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12月31日 林芙美子(小説家)

花の命は短くて苦しきことのみ多かりき

林 芙美子(はやし ふみこ、1903年(明治36年)12月31日 – 1951年(昭和26年)6月28日)は、日本の小説家。

林芙美子は仕事を断らない働きぶりだった。それが47歳で寿命を尽きさせた。まさに自身が書いた代表作『放浪記』にあるように「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき 」であった。芙美子の短い生涯が二重写しとなって切なくなる想いがする。林芙美子は、新聞、雑誌の連載、や短編小説以外にも、随筆、紀行文の執筆、座談会、講演など仕事が多かった仕事を断ることを知らない働きぶりだった。このことが芙美子の寿命を尽きさせていったのである。

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12月31日 寺田寅彦(物理学者、随筆家、俳人)

興味があるからやるというよりは、やるから興味ができる場合がどうも多いようである

寺田 寅彦(てらだ とらひこ、1878年(明治11年)11月28日 – 1935年(昭和10年)12月31日)は、戦前の日本の物理学者、随筆家、俳人。高知県出身。東京帝大物理学科を出て東京帝大教授になる。物理学者でもあったが、漱石門下でもあり随筆家、俳人としても著名な人物。

漱石の愛弟子・寺田寅彦は、日本科学史上に輝く科学者であり、同時に俳人でもあった。やっているうちに興味がでてくる、は納得できる言葉だ。考えすぎないで、見る前に跳ぼう。

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12月30日 小杉放庵(洋画家)

東洋にとって古いものは、西洋や世界にとっては新しい

小杉 放庵(こすぎ ほうあん、1881年(明治14年)12月30日 – 1964年(昭和39年)4月16日)は明治・大正・昭和時代の洋画家。

時間的に古いものは現代に於いては新しい感覚にあふれている、ということがよくある。異質の空間の接触においては、古いものを新しいと感じることがよくある。相手の文化にないものは自分たちには古くても相手に変化を与えてくれる。時間の流れと空間の広がりの中で、対象と筆法を変化させていく、それが芸術の醍醐味だろう。芸術は進化しない、ただ変化するだけだ。

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12月30日 木下恵介(映画監督、脚本家)

歴史を越えて、今日まで流れる日本人の民族性、私達日本人に共通する、生命のふるさとを描き出したい

木下 惠介(きのした けいすけ、新字体:恵介、1912年12月5日 – 1998年12月30日)は、日本の映画監督、脚本家。本名は同じ(旧名:正吉)。

人間、日本人、庶民を見つめた木下恵介監督の映画作品には普遍性が宿っている。あるテーマで職業人生を貫くことは深い境地に達することであり、何よりも美しい。

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12月29日 グラッドストン(政治家)

いつまでも若くありたいと思うなら、青年の心をもって心としなければならない

ウィリアム・ユワート・グラッドストン(英語: William Ewart Gladstone [ˈwɪljəm ˈjuːwɑːt ˈglæd.stən], FRS, FSS、1809年12月29日 – 1898年5月19日)は、イギリスの政治家。

グラッドストンの初組閣は58歳であり、第四次内閣の最後は85歳だった。晩年の写真をみると、鷹のような鋭い目でこちらを睨んでいる表情が印象的だ。本人の言うようにグランドストンは青年の心を持ち続けていたのだろうと、納得する。

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12月29日 南方熊楠(博物学者、生物学者、民俗学者)

すべての現象が関連しあっている

南方 熊楠(みなかた くまぐす、1867年5月18日(慶応3年4月15日) – 1941年(昭和16年)12月29日)は、日本の博物学者、生物学者(特に菌類学)、民俗学者。主著「十二支考」「南方随筆」など。投稿論文や書簡が主な執筆対象であったため、平凡社編集による全集が刊行された。英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ラテン語、スペイン語に長けていた他、漢文の読解力も高く、古今東西の文献を渉猟した。「歩く百科事典」と呼ばれ、熊楠の言動や性格が奇抜で人並み外れたものであるため、後世に数々の逸話を残している。

近代科学は一つの原因は一つの結果を生むという考え方だが、熊楠は「因果関係は複雑に関連しあっているために、どのような場所にいてもすべての現象と何らかの関係を持つことになる」と述べていて、「今日の科学、因果は分かるが(もしくは分かるべき見込みがあるか)、縁が分からぬ。この縁を研究するのがわれわれの任なり」。
関係性が世界を作り上げている。すべてが関連しあっている。それを縁というのではないか。

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12月28日 石原裕次郎(俳優、歌手)

美しき者に微笑を 淋しき者に優しさを 逞しき者に更に力を 全ての友に思い出を 愛する者に永遠を 心の夢醒める事無く

石原 裕次郎(いしはら ゆうじろう、1934年(昭和9年)12月28日 – 1987年(昭和62年)7月17日)は、日本を代表する俳優、歌手。

冒頭の言葉は、墓碑に夫人(北原三枝)の直筆で刻まれている言葉である。自身の存在と仕事で、微笑と優しさと力と想い出と永遠という素晴らしい影響を与えた裕次郎は、俳優業については、しばしば「男子一生の仕事にあらず」と語っていたというが、俳優をはるかに越える「裕次郎」という国民的存在になったのである。

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12月28日 横溝正史(小説家、推理作家)

謎の骨格に論理の肉付けをして浪漫の衣を着せましょう

横溝 正史(よこみぞ せいし、1902年(明治35年)5月24日 – 1981年(昭和56年)12月28日)は、日本の小説家、推理作家である。金田一耕助を探偵役とする77作品を数える一連の探偵小説で有名。23歳で江戸川乱歩に出会う。これが横溝の生涯を決める。江戸川乱歩は人生の師だった。

の言葉は、山梨の横溝正史館で見つけた。推理小説とは何かを、この言葉ほど見事に言い表した言葉はないように思う。謎と論理と浪漫、そして骨と肉と衣。これを組み合わせた推理小説創作の比喩が素晴らしい。

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