9月6日 黒沢明(映画監督、脚本家、映画製作者)

サラサラとしたお茶漬けでなくて、お客にたっぷりとしたご馳走を食べさせたい。ビフテキの上にバターを塗って、その上に蒲焼を載せるような、誰も食べたことのないようなご馳走をね

黒澤 明(くろさわ あきら、新字体:黒沢、1910年(明治43年)3月23日 – 1998年(平成10年)9月6日)は、日本の映画監督、脚本家、映画製作者である。監督作品は1943年の「姿三四郎」から1993年の「まあだだよ」まで30本。「羅生門」、「生きる」、「七人の侍」、「赤ひげ」、「影武者」など。

「俺は豆腐屋だ。がんもどきや油揚げは作るが、西洋料理は作らないよ」と言った1903年生まれのローアングルの小津安二郎監督とは対象的な作風だった。「世界のクロサワ」と呼ばれた名監督の心意気が伝わる言葉である。映画監督という職業にも、その人の性格が如実に出る。

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9月5日 堂本印象(日本画家)

最初にそれがとても至難だと思われるものを、屈服せずにやり遂げると、それは必ず至難ではないものであることが分かる

堂本 印象(どうもと いんしょう、1891年12月25日 – 1975年9月5日)は京都市生れの日本画家。帝室技芸員。日本芸術院会員。1961年(昭和36年)文化勲章、1962年(昭和37年)密教学芸賞受章。

「でも、私にはレオナルドが、ミケランジェロが友達だ、、」と言った堂本印象は、歴史上の大天才たちの仕事を励みにして、最初から困難な大作に挑んだのだ。やさしいものから手をつけがちであるが、そうではなく。難しいものから始めよ、である。

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9月4日 田中正造(政治家)

真の文明は山を荒らさず川を荒らさず村を破らず人を殺さざるべし

田中 正造(たなか しょうぞう、天保12年11月3日(1841年12月15日) – 1913年(大正2年)9月4日)は、日本の政治家。

田畑の鉱毒土の除去作業は困難を極め、又効果もなかなかでなかった。このあたりは、原発事故の除染という作業の困難さを想像させる。「真の文明は山を荒らさす川を荒らさず村を破らず人を殺さざるべし」という田中正造の言葉は現代においても心に響く。

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9月3日 折口信夫(民俗学者、国文学者、詩人)

まことに、人間の遭遇ほど、味なものはない

折口 信夫(おりくち しのぶ、1887年(明治20年)2月11日 – 1953年(昭和28年)9月3日)は、日本の民俗学者、国文学者、国語学者であり、釈迢空(しゃく ちょうくう)と号した詩人・歌人でもあった。柳田国男の高弟で、折口の研究は「折口学」と呼ばれている。

日本各地を歩き回って、日本民俗学の基礎を築いた折口は、様々な日本人と出会い、日本人の姿を掴もうとした。その折口の「遭遇」の不思議さを語った言葉である。偶然なのか、必然なのか。人との出会いは不思議な運命に導かれているようだ。この言葉を聞いて「邂逅」というワードを久しぶりに思い出した。運命的な巡り合いを意味するこの言葉にふさわしい出会いが人生でいくつあるかが、人生の質を決める。

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9月2日 岡倉天心(思想家、文人)

歴史の中に未来の秘密がある

岡倉 天心(おかくら てんしん、1863年2月14日(文久2年12月26日) – 1913年(大正2年)9月2日)は、日本の思想家、文人。本名は岡倉覚三(かくぞう)。東京開成所(現:東京大学)に入学。政治学、理財学を学ぶ。幼少期から英語に親しんでいたのをきっかけに東京開成所在学中に講師のアーネスト・フェノロサの助手となり、美術品収集と日本美術の調査を行い美術の道に入る。

天心はこの言葉のように、歴史を見つめよという。歴史と断絶した未来はない。どのような分野においても、復活は過去の歴史を見つめることで達成されるのだ。

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9月1日 竹久夢二(画家、詩人)

芸術はもうたくさんだ。ほんとに人間としての悲しみを知る画かきが出てきても好いと思ふ

竹久 夢二(たけひさ ゆめじ、1884年(明治17年)9月16日 – 1934年(昭和9年)9月1日)は、日本の画家・詩人。本名は竹久 茂次郎(たけひさ もじろう)。

「芸術は壁に飾るものではなく、人の生活にとり入れてはじめて生きるもの」と考えた夢二は、45歳の時に伊香保の先の榛名山美術研究所を構想する。これは「手による産業」としての工芸運動という壮大なものだった。絵画、木工、陶工、染織など日常生活に必要なものを制作し、美術を生活の中に活かそうとする試みだった。多くの賛同者を得たのだが、突然の外遊と病によって途絶えしまう。
この夢二が構想した工芸運動が実っていたら、私たちの生活も、ずいぶんと豊かになっていたのではないだろうか。しかしその後の夢二には5年間の命しか与えられなかった。人にはそれぞれ与えられた寿命があるのだ。

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8月31日 菊地庄次郎(実業家)

経営者は優れた教育者でなければならない

菊地 庄次郎(きくち しょうじろう、明治45(1912)年3月1日~昭和59(1984)年8月31日) 昭和期の実業家。

この言葉の前には「企業の盛衰を決めるのは、結局は企業を構成する人間集団である。輝かしい伝統も、優れた組織や強力な蓄積も、その時々の担い手次第で、槿花一朝の夢となる。したがって企業にとっては、人材育成が何にも増して重要なテーマであり、」という言葉がある。経営者はもちろんだが、企業の管理者も自分は教育者であるという意識がなくては人間集団として組み上がった組織を十全にまわすことはできないと思う。手間をかけて時間をかけて人をつくっていくことが迂遠なようであるが結局は近道なのだ。そういう意味から、この菊地庄次郎の名言に共感する。

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8月30日 山口瞳(作家、エッセイスト)

(新入社員)諸君、一所懸命はたらきなさい。誠心誠意ではたらき有能な社員になってください。有能な社員とは、役に立つ社員のことです。役に立つ社員とは、何か自分のものを持っている社員のことです。誠心誠意はたらきなさい。ミミッチイ考えを起しなさんな。給料分だけはたらけばいいだろう、なんて薄ぎたない根性をお持ちになったらオシマイだよ

山口 瞳(やまぐち ひとみ、1926年(大正15年)11月3日 – 1995年(平成7年)8月30日)は、日本の男性作家、エッセイスト。36歳、サントリー宣伝部在職中に「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞受賞。

この文章は、新入社員に向けて語った言葉である。ただ、ひたすら働き、役に立つ社員になれというメッセージだ。適当に働いて給料をもらえばいいやなどというミミッチイ考えを捨てよ。こういう機微がわかる人が書くサントリーの宣伝コピーだから世の中のど真ん中にヒットしたのだろう。

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8月29日 大河内正敏(物理学者、実業家)

いいんだよ 出し惜しみしていては いつまでたっても欧米には追いつけん!

大河内 正敏(おおこうち まさとし、1878年(明治11年)12月6日 – 1952年(昭和27年)8月29日)は、物理学者であり実業家である。東京府出身。子爵。理化学研究所(理研)の3代目所長、貴族院議員。女優の河内桃子は孫。

STAP細胞騒動で話題になった理研は大河内所長の時代に飛躍している。大河内の周辺は皆心から大河内を尊敬し、愉快に研究に没頭することができたという。「人を見る眼が特に秀でて、偽物は直ちに見破られ真面目な研究者をよく保護し育成した」と言われた。その大河内所長は、発見や発明もどんどんオープンにし国家の発展を科学面から支えたのである。

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8月28日 道元(禅僧)

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷しかりけり

道元(どうげん、正治2年1月2日(1200年1月19日)- 建長5年8月28日(1253年9月22日))は、鎌倉時代初期の禅僧。日本における曹洞宗の開祖。

この春夏秋冬の日本の自然の素晴らしさを詠んだ道元の辞世の歌は、私たちに愛国心を呼びさまさせる。特に冬の雪の表現がいい。道元が建立した越前福井県の永平寺での厳しい修行の姿を垣間見ることができるようだ。

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