人は祖国を離れたとたんに、愛国者となる
川喜多 長政(かわきた ながまさ、1903年4月30日 – 1981年5月24日)は、映画製作者、輸入業者。国際的映画人として、とくにアジアでは絶大な信用を有した。妻で長政以上の国際的知名度を持つ「日本映画の母」かしこ、娘の和子(伊丹十三の最初の妻)とともに「川喜多家の三人」として記憶される。
長政という名前は、歴史好きの父がアジアに飛躍するようにと山田長政からとったという。その名のとおりに「映画」をテーマにアジアと世界に雄飛した川喜多長政は、海外に出たらみなが愛国者になると述べている。外に目が開かれると、自身の内側に目が向かう。郷里から出る、日本から出る、このとき私たちはアイデンティティを強く意識する。そして愛郷心、愛国心が芽生えるのだ。
【久恒啓一】
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