8月16日 河井継之助(武士)

人というものが世にあるうち、もっとも大切なのは出処進退の四文字でございます。そのうち進むと出づるは人の助けを要さねばならないが、処ると退くは、人の力をかりずともよく、自分でできるもの

河井 継之助(かわい つぎのすけ、正字体:繼之助、文政10年1月1日(1827年1月27日) – 慶応4年8月16日(1868年10月1日))は、江戸時代末期(幕末)の武士。越後長岡藩牧野家の家臣。「継之助」は幼名・通称で、読みは「つぎのすけ」。諱は秋義(あきよし)。号は蒼龍窟。禄高は120石。妻は「すが」

河井は「出処進退」に関するこの言葉を残している。どういう形でリーダーに選ばれるか、どういう形で退くか、これがあらゆる分野のリーダーの心すべき点である。出るときは人に推され、退くときは自ら決めよという出処進退の考え方があるように、リーダーの品格は、出処進退に顕れる。ある組織のリーダーを継続するか、退くかという状況に置かれたことがある。このときに去来したのが河井継之助のこの言葉だった。自分一人で決断し、驚く仲間を説得したことを思い出す。最近まで、出る、進む、退くはわかるが、「処」とは何かがよくわからなかったが、これは落ち着いてその場所や地位に留まることだろう。

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8月15日 阿南惟幾(陸軍軍人)

戦争は味方が苦しい時は敵も苦しい。もはや退却という時に、突然敵が撤退するのは、戦場では珍しくない事例である。なによりも、戦意を失わぬことが肝要である

阿南 惟幾(あなみ これちか、1887年(明治20年)2月21日 – 1945年(昭和20年)8月15日)は、日本の陸軍軍人。陸軍大将正三位勲一等功三級。1945年(昭和20年)4月に鈴木貫太郎内閣の陸軍大臣に就任した。太平洋戦争(大東亜戦争)末期に降伏への賛否を巡り混乱する政府において戦争継続を主張したが、聖断によるポツダム宣言受諾が決定され、8月15日に自害。「終戦の詔勅」が発せられた日、自決したのは、海軍では宇垣中将、陸軍では阿南大将。

この言葉は、軍事作戦の要諦である。将官の性格が軍事作戦の勝敗を決することがよくある。阿南大将の最後の振る舞いは、いろいろな解釈があるようだが、戦争の終わり方と関与した自分の終わり方という意味から考えさせるものがある。何事も始めるのはやさしいが、終わり方は実に難しい。

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8月14日 五島慶太(実業家)

ものごとはすべて大きく考えること。おじけづいていては成功しない

五島 慶太(ごとう けいた、1882年(明治15年)4月18日 – 1959年(昭和34年)8月14日)は日本の実業家。

五島慶太が集めた美術品を展示する五島美術館。2105年の開館55周年特別展を見にいったことがある。1960年に開館ということは五島がなくなった翌年だから、亡くなる前から十分な準備をしていたのだろう。官吏の生活を経験し否定し、実業の分野に進んだ五島の果実の一つが美術館だった。小さく、細かく、慎重に企画を練ってはいけない、ということを五島は語っているのだと思う。大きく発想し、大胆に歩もう。それが成功への道である。

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8月13日 池田勇人(大蔵官僚、政治家)

山より大きな猪は出ない

池田 勇人(いけだ はやと、1899年(明治32年)12月3日 – 1965年(昭和40年)8月13日)は、日本の大蔵官僚、政治家。位階は正二位。勲等は大勲位。

この言葉は池田の故郷の農夫たちのいいならわしだった。猪の迫力に驚いて狼狽するが、大局からみれば大したことがないことが多い。難局に対処するときのリーダーの心構えだ。天命を意識した、どっしりしたリーダー像が垣間見える。

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『名言との対話』第33回 多摩大学経営情報学部 中村その子教授の「座右の銘」~あわてず さわがず たじろがず~

多摩大学開学から30年、常に学生と目線を合わせて向き合い共に行動してきた中村その子教授の座右の銘は「あわてず さわがず たじろがず」。教務委員長として重責を担うなか、肩に力を入れすぎることなく何事にも最大限の努力とともに座右の銘を実践。人生100年時代の目標は、双方向の学び合い。いつも穏やかな雰囲気の中村その子教授が愛車の運転では高速道路を疾走する意外な一面も視聴できます。

ゲスト:多摩大学 経営情報学部 教授 中村その子
ナビゲータ:多摩大学 教授 久恒啓一

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8月12日 坂本九(俳優、タレント、歌手、司会者)

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 思い出す春の日 一人ぼっちの夜 上を向いて歩こう にじんだ星の数を数えて 思い出す夏の日 一人ぼっちの夜 幸せは雲の上に 幸せは空の上に 上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 泣きながら歩く 一人ぼっちの夜、思い出す秋の日 一人ぼっちの夜 悲しみは星のかげに 悲しみは月のかげに 上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 泣きながら歩く 一人ぼっちの夜 一人ぼっちの夜

坂本 九(さかもと きゅう、1941年12月10日 – 1985年8月12日)は日本の俳優・タレント・歌手・司会者。愛称は九ちゃん(きゅうちゃん)。「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」、「明日があるさ」など数多くのヒット曲を出し、全世界におけるレコードの売上は1500万枚以上に達した。また、映画や舞台の俳優、テレビ番組の司会など活動は多岐に渡り活動していたが、1985年(昭和60年)8月12日の日本航空123便墜落事故に巻き込まれて急逝した。

歌は人の心を動かす。コンサートやテレビ番組をみるとその思いを強くする。剣よりもペンは強く、そのペンよりも歌は強く人の心に訴える。九ちゃんの「上を向いて歩こう」は、数ある歌の中でももっとも大きな影響を長く与え続けてきた歌の一つである。8月12日を迎えるたびに、渦中にいた私もその思いを強くする。あれから30年以上が経った。

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8月11日 アンドリュー・カーネギー (実業家)

職業はなんでもいい、ただ第一人者たるを心がけよ

アンドリュー・カーネギー(1835年11月25日-1919年8月11日)は、「鋼鉄王」と称されたアメリカの実業家(出身はスコットランド)。「カーネギー財団」の設立者。

職業選択、入社する企業の選択、こういったものは考えれば考えるほど難しくなる。人生の決断を重大に扱わずに、もっと軽く考えることも必要だ。すべてを知って選ぶということはあり得ない。だから縁のあった職業に就いてみる。そしてそこで第一人者になる努力をする。それが職業人生を充実させることになる。カーネギーのこの言葉は、それを端的に示してくれる名言である。

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8月10日 江國 滋(演芸評論家、エッセイスト、俳人)

おい癌め 酌みかはそうぜ 秋の酒

江國 滋(えくに しげる、1934年8月14日 – 1997年8月10日)は、東京出身の演芸評論家、エッセイスト、俳人。俳号は滋酔郎。日本の演芸評論家、エッセイスト、俳人。東京出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部員として勤務したのち退社。雑誌『寄席fan』編集に関わったのち文筆活動に専念した。俳人としても活躍し、日本経済新聞の投句欄「日経俳壇」の選者を長年務めた。作家江國香織の父。

この俳句は、癌に冒された江國滋が、吐いた名句である。62歳という若さでこの世を去ったが、その前に酒好きだった江國がその癌を友人として捉え、一緒に秋の夕べをしんみりと過ごそうという凄みのある句だ。彼の名句は山ほどあるが、これが最高傑作だろう。

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8月9日 大河内一男(経済学者、東京大学総長)

太った豚になるよりは、痩せたソクラテスになれ

大河内 一男(おおこうち かずお、1905年1月29日 – 1984年8月9日)は、日本の経済学者。専攻は社会政策。東京大学総長。専修大学学長。東京大学名誉教授、日本学士院会員。

最高学府を出た君たちは、満足した太った醜い豚になるな、そうではなく世を憂う精神生活の活発な大人になれ。そういう訓示である。東大総長の言葉はそれ以降もマスコミに取り上げられたが、この言葉ほど世間にインパクトを与えた言葉は無いように思う。平成28年3月の五神総長は「知のプロフェッショナル」「集合知としての東京大学」と述べているが、やはり大河内総長の豚とソクラテスの警句は簡潔で刺さる。警世の言葉だからだろう。ペンは剣よりも強い。

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8月8日 柳田國男(民俗学者、官僚)

お祝いなぞしてはならん。これを機会に共同研究をやるならよろしい

柳田 國男(やなぎた くにお、1875年(明治8年)7月31日 – 1962年(昭和37年)8月8日)は、日本の民俗学者・官僚。現在の兵庫県神崎郡福崎町生まれで、最晩年に名誉町民第1号となった。

日本民俗学の組織化と体系化を、独学を目指し独力で柳田学を確立した柳田は、立ち止まることを潔しよしとはしない。お祝い、褒賞などに惑わされずに、機会を捉えて自らのテーマに邁進する姿が冒頭の言葉から感じることができる。

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