古今東西のそれぞれの分野で偉かったという人の教えを受けてみる。それが本を読むということである
佐橋 滋(さはし しげる、1913年(大正2年)4月5日 – 1993年(平成5年)5月31日)は日本の官僚。通商産業事務次官。
佐橋は読書家で『毛沢東語録』の大事な教えとして「愚公山を移す」を挙げ、それを生活態度にまで高めようと言う。愚公が90歳で家の前の山を他へ移そうと思い、箕で土を運んだ寓話である。知巧を用いず、勉めてやまぬときは、ついに大事業をなしとげるというたとえだが、日本と中国国民党から中国共産党が政権を奪うという意志を示したこの説話は有名になった。『毛沢東語録』を熟読していることに精神の柔軟性をみる想いがする。知恵がある賢い人という意味で人間は自分自身をホモ・サピエンスと呼んでいる。つまり「考える人」という意味であり、それは疑うことでもある。人間は、現場を持ちながら読書で昔の偉い人の教えを受けていなければ動物に成り下がってしまう。佐橋滋は現場と読書を往復しながら疑う精神を持ち続けた人だった。
【久恒啓一】
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