父(芥川龍之介)が死んだ年齢である三十六歳を越えていく時は、もっとやり切れなかった。毎日のように、畜生!畜生!と心の中で叫んでいた。無論、自分が確立されていないおのれ自身への怒りであった
芥川 也寸志(あくたがわ やすし、1925年7月12日 – 1989年1月31日)は、日本の作曲家、指揮者。JASRAC理事代表作に『交響三章』『交響管弦楽のための音楽』『弦楽のための三楽章』。映画音楽・放送音楽の分野では『八甲田山』『八つ墓村(野村芳太郎監督)』『赤穂浪士のテーマ』など。童謡では『小鳥の歌』『こおろぎ』など。
芥川の音楽界での功績を記念して1990年4月、サントリー音楽財団により「芥川作曲賞」が創設された。父は「芥川賞」、息子は「芥川作曲賞」である。また埼玉県松伏町に、芥川の『エローラ交響曲』から名を取った田園ホール・エローラがある。芥川龍之介記念館はまだないから、父を超えたということも言えるかもしれない。芥川也寸志は才能と努力と明るい性格で自己を見事に確立したのである。
【久恒啓一】
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