1月27日 大原富枝(小説家)

何が寂しいものですか。読みたい本も、考えることもたくさんある。年をとることって、楽しいですよお

大原 富枝(おおはら とみえ、1912年9月28日 – 2000年1月27日)は日本の小説家。
高知県生まれ。高知女子師範在学中に結核にかかり、療養中に文筆活動を始める。1938年に『祝出征』が芥川賞候補になる。29歳、戦後の混乱期に上京し創作に活動を本格的に開始する。

10代後半から20代後半にかけて大病をした大原富枝は、「負の世界」で運命に抗う人間、女性を描いた作品で多くの人々の共感を得た。ソ連をはじめ世界各国で翻訳出版されている代表作『婉という女』では幼時から 40年間の幽閉生活を強いられた婉の生涯をたどりながら絶対的な孤独を描き、悟りの境地に達した婉を描いた。幽閉生活を送った婉と同様に長い療養生活で孤独の闇を知っている大原富枝は、運命に抗う生命力で楽しく、そして逞しく年を重ねたのだろう。大原富枝文学館を訪ずれることにしたい。

【久恒啓一】
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