2月5日 高橋竹山(津軽三味線の名人)

ヘタな三味線では、だれも戸を開けてくんねえ

初代・高橋 竹山(たかはし ちくざん、1910年6月18日 – 1998年2月5日)は津軽三味線の名人。地方の芸であった津軽三味線を全国に広めた第一人者である。

門口に立ち芸を披露して金品を受け取る形式の芸能を門付と呼ぶのだが、「ヘタな三味線では、だれも戸を開けてくんねえ」は竹山が若い自分の東北・北海道での門付の経験からでた言葉である。社会の底辺で生き延びるために、閉ざされた戸を開かせようと必死で三味線を弾いて腕を上げたのである。その「じょんがら」を弾く三味線捌きは、人々の魂を揺さぶった。

【久恒啓一】
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