3月7日 黒岩重吾(小説家)

阿騎野の朝に志を立つ

黒岩 重吾(くろいわ じゅうご、1924年2月25日 – 2003年3月7日)は小説家。黒岩重吾は、同志社在学中に学徒出陣で北満州に出征する。敗戦の逃避行で、朝鮮経由で内地に帰還。復学後、株で儲けて酒色に溺れるが、ある日全身麻痺に襲われて3年間の入院生活を送る。

「阿騎野の朝に志を立つ」は、柿本人麻呂が「東(ひむがし)の野に炎(かぎろひ)の 立つ見えてかへり見すれば月傾(かたぶ)きぬ」と詠んだ阿騎野で古代を舞台に歴史小説を書くことを決心した立志の言葉である。古代史の舞台となった場所で生まれ育ち、百舌鳥古墳群の近くで遊んでおり、中学では飛鳥を中心にして古墳を利用した軍事練習をしており、古代史の舞台には馴染みがあった。その地で黒岩重吾の志が立った。

【久恒啓一】
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