4月15日 山本丘人(日本画家)

個性を生かしぬく人。それを深く掘り下げて行く人は、何よりも立派である

山本 丘人(やまもと きゅうじん、1900年(明治33年)4月15日 – 1986年(昭和61年)2月10日)は、日本画家。文化勲章受章者。
東京美術学校卒業。その後松岡映丘に師事。1944年(昭和19年)東京芸術大学助教授、1947年(昭和22年)女子美術専門学校(現女子美術大学)教授に就任、多数の後進を育てる。

箱根の成川美術館は成川實が20年間に日本画を4000点集めた美術品を展示する美術館であるが、山本丘人の絵は200点ある。そこで開催された「山本丘人と堀文子」展を見た。二人とも「同じものは描かない」が信念だ。丘人は表現の方法を新しく模索して、その作品は自らの心象風景として昇華していく。個性を強く、深く掘り下げて、優れた人格にまで結晶させた山本丘人。それは今なお健在の弟子・堀文子の評でもうかがい知れる。

【久恒啓一】
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