5月1日 吉村昭(小説家)

事実を主にしても、私は小説を書いている

吉村 昭(よしむら あきら、1927年(昭和2年)5月1日 – 2006年(平成18年)7月31日)は、日本の小説家。妻は作家の津村節子。

吉村昭は丹念な取材で事実を明らかにしていくが、それはノンフィクションではなく小説であるという。事実と事実のすき間を主人公たちの想像上の名言で埋めていく、それが小説である。小説を書き遺すことで、肉体は滅びても魂は生き続ける。吉村昭の小説が読者を引き込むのは、鍛え抜かれた名言を絞り出す魂の迫力である。

【久恒啓一】
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