9月19日 小畑勇二郎(政治家)

亨けし命をうべないて

小畑 勇二郎(おばた ゆうじろう、1906年9月19日 – 1982年10月5日)は日本の政治家。位階は従三位。勲等は勲一等。秋田県知事を6期24年務め、秋田県の発展に尽力した。

勇二郎は読書家で、かつ名文家であった。『続・亨けし命をうべないて 県政覚え書き』では、自ら筆をとった「忘れ得ぬ人々」というタイトルで「水交わ通信」に連載した文章が載っている。亡くなった方の追想であるが、それぞれとの出会いやふれあいが、心のこもった達意の文章で語られている。重宗雄三、吉田季吉、蓮池公咲、、、など30人の人生とふれあいがわかる。筆者は最後に一口にいって「一所懸命に生きている人」だと述べている。
「人間の運命というものは判らんもんだ。ワシは、あの時、クビになったおかげで知事になったようなもんだ」と小学校の代用教員をクビになったときのことを勇二郎は述懐している。小畑勇二郎は、自らが背負った宿命を、高い使命にかえて、一所懸命に生き切った人であると思う。

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【久恒啓一】
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