眼前の利に迷い、永遠の利を忘れるごときことなく遠大な希望を抱かれることを望む
益田 孝(ますだ たかし、嘉永元年10月17日(1848年11月12日) – 昭和13年(1938年)12月28日)は、日本の実業家。三井物産初代社長。男爵。
「永遠の利と遠大な希望」という益田孝の志が現在に続く総合商社の雄と経済新聞という分野を創ったのである。また、益田は退任後は茶人として大師会・光悦会などの大茶会を催すなど茶道復興に大きく寄与している。茶道具をはじめ、仏教美術・古筆などの蒐集や、懐石研究でも知られ、「千利休以来の大茶人」といわれるなど数奇者として名高い。太平洋戦争末期に米軍が小田原を空襲しなかったのは早雲台益田邸の美術品の価値を知っていたからともいわれている。66歳までの実業の世界と、その後の24年間の数奇者としての時代、その両方を究めた生き方と人生観に興味を覚える。
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【久恒啓一】
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