9月2日 岡倉天心(思想家、文人)

歴史の中に未来の秘密がある

岡倉 天心(おかくら てんしん、1863年2月14日(文久2年12月26日) – 1913年(大正2年)9月2日)は、日本の思想家、文人。本名は岡倉覚三(かくぞう)。東京開成所(現:東京大学)に入学。政治学、理財学を学ぶ。幼少期から英語に親しんでいたのをきっかけに東京開成所在学中に講師のアーネスト・フェノロサの助手となり、美術品収集と日本美術の調査を行い美術の道に入る。

天心はこの言葉のように、歴史を見つめよという。歴史と断絶した未来はない。どのような分野においても、復活は過去の歴史を見つめることで達成されるのだ。

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9月1日 国吉康雄(洋画家)

教育を受ける機会を与えてくれたアメリカで、アメリカオリジナルの絵を生み出して描いてやろうと決める

国吉 康雄(くによし やすお、1889年9月1日 – 1953年5月14日)は、日本の洋画家。 20世紀前半にアメリカ合衆国を拠点に活動した。

アメリカ在住の敵性外国人の苦悩を背負った国吉康雄は、17歳で渡米して以来自身を援助し育ててくれたアメリカへの感謝の念を誰よりも持っていた。そしてアメリカオリジナルの絵を完成させて、アメリカ美術会議副議長、美術組合会長に推されるなどアメリカ人から最も評価された画家の一人となった。初志を貫徹した人生だった。

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9月1日 竹久夢二(画家、詩人)

芸術はもうたくさんだ。ほんとに人間としての悲しみを知る画かきが出てきても好いと思ふ

竹久 夢二(たけひさ ゆめじ、1884年(明治17年)9月16日 – 1934年(昭和9年)9月1日)は、日本の画家・詩人。本名は竹久 茂次郎(たけひさ もじろう)。

「芸術は壁に飾るものではなく、人の生活にとり入れてはじめて生きるもの」と考えた夢二は、45歳の時に伊香保の先の榛名山美術研究所を構想する。これは「手による産業」としての工芸運動という壮大なものだった。絵画、木工、陶工、染織など日常生活に必要なものを制作し、美術を生活の中に活かそうとする試みだった。多くの賛同者を得たのだが、突然の外遊と病によって途絶えしまう。
この夢二が構想した工芸運動が実っていたら、私たちの生活も、ずいぶんと豊かになっていたのではないだろうか。しかしその後の夢二には5年間の命しか与えられなかった。人にはそれぞれ与えられた寿命があるのだ。

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8月31日 岡田紅陽(写真家)

一生に一度でいいから会心の一枚を撮ってみたい

岡田 紅陽(おかだ こうよう、1895年8月31日 – 1972年11月22日)は、日本の写真家。1923年の関東大震災の被害状況を東京府の嘱託として撮影。1925年写真スタジオを設立。主に山岳写真、風景写真を撮影、富士山の撮影をライフワークとした。1952年日本写真協会を創設。

紅陽は制作日誌を書き続けている。使用したカメラ、レンズ、フィルター、乾板とフィルム、露出、絞り、現像、印画紙などを詳しく記している。同じ被写体を二度と撮らない、同一の失敗を二度と繰り返さぬ、戒めの手段である。こういう心掛けの岡田紅陽にして「会心の一枚」はなかった。

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8月31日 菊地庄次郎(実業家)

経営者は優れた教育者でなければならない

菊地 庄次郎(きくち しょうじろう、明治45(1912)年3月1日~昭和59(1984)年8月31日) 昭和期の実業家。

この言葉の前には「企業の盛衰を決めるのは、結局は企業を構成する人間集団である。輝かしい伝統も、優れた組織や強力な蓄積も、その時々の担い手次第で、槿花一朝の夢となる。したがって企業にとっては、人材育成が何にも増して重要なテーマであり、」という言葉がある。経営者はもちろんだが、企業の管理者も自分は教育者であるという意識がなくては人間集団として組み上がった組織を十全にまわすことはできないと思う。手間をかけて時間をかけて人をつくっていくことが迂遠なようであるが結局は近道なのだ。そういう意味から、この菊地庄次郎の名言に共感する。

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8月30日 アーネスト・ラザフォード(物理学者、化学者)

物理の原理をバーのウエイトレスに説明できないのであれば、それはウエイトレスではなく、その原理に問題があるのだ

アーネスト・ラザフォード(Ernest Rutherford, 1st Baron Rutherford of Nelson, OM, FRS, 1871年8月30日 – 1937年10月19日)は、ニュージーランド出身、イギリスで活躍した物理学者、化学者。ノーベル化学賞を受賞。

「単純さを信条として、いつも質素な人間でいる」ことを信条としたラザフォードは、自然現象の原理の単純化をどこまでも追いかけて、ついに原子の内部構造についての正しい理解の基礎までたどり着いた。そして誰にでも分かるような原子模型(モデル)をつくり、それによってで物理や化学が大いに発展していく。原理というものは常に単純である。

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8月30日 山口瞳(作家、エッセイスト)

(新入社員)諸君、一所懸命はたらきなさい。誠心誠意ではたらき有能な社員になってください。有能な社員とは、役に立つ社員のことです。役に立つ社員とは、何か自分のものを持っている社員のことです。誠心誠意はたらきなさい。ミミッチイ考えを起しなさんな。給料分だけはたらけばいいだろう、なんて薄ぎたない根性をお持ちになったらオシマイだよ

山口 瞳(やまぐち ひとみ、1926年(大正15年)11月3日 – 1995年(平成7年)8月30日)は、日本の男性作家、エッセイスト。36歳、サントリー宣伝部在職中に「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞受賞。

この文章は、新入社員に向けて語った言葉である。ただ、ひたすら働き、役に立つ社員になれというメッセージだ。適当に働いて給料をもらえばいいやなどというミミッチイ考えを捨てよ。こういう機微がわかる人が書くサントリーの宣伝コピーだから世の中のど真ん中にヒットしたのだろう。

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8月29日 ジョン・ロック(哲学者)

収入は、靴のようなものである。小さすぎれば、われわれを締めつけ、わずらわす。大きすぎれば、つまずきや踏み外しの原因となるのだ

ジョン・ロック(John Locke、1632年8月29日 – 1704年10月28日)は、イギリスの哲学者。主著『人間悟性論』(『人間知性論』)において経験論的認識論を体系化した。イギリス経験論の父と呼ばれる。

「美味とは食物そのものにあるのではなく、味わう舌にあるものである」という名言も面白い。味わう舌が問題だというのも、受け取る側の感覚が重視される。経験からいかに学ぶかも受け取る側の能力が問題となる。「経験論」は主体性がテーマだろう。そして「収入は靴と似ている」という比喩には膝を打つ。「身の丈」を重視せよということだ。ロックは、徹底した経験主義の人であった。

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8月29日 大河内正敏(物理学者、実業家)

いいんだよ 出し惜しみしていては いつまでたっても欧米には追いつけん!

大河内 正敏(おおこうち まさとし、1878年(明治11年)12月6日 – 1952年(昭和27年)8月29日)は、物理学者であり実業家である。東京府出身。子爵。理化学研究所(理研)の3代目所長、貴族院議員。女優の河内桃子は孫。

STAP細胞騒動で話題になった理研は大河内所長の時代に飛躍している。大河内の周辺は皆心から大河内を尊敬し、愉快に研究に没頭することができたという。「人を見る眼が特に秀でて、偽物は直ちに見破られ真面目な研究者をよく保護し育成した」と言われた。その大河内所長は、発見や発明もどんどんオープンにし国家の発展を科学面から支えたのである。

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8月28日 ゲーテ(詩人、劇作家、小説家、自然科学者)

仕事は仲間をつくる

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749年8月28日 – 1832年3月22日)は、ドイツの詩人、劇作家、小説家、自然科学者(色彩論、形態学、生物学、地質学、自然哲学、汎神論)、政治家、法律家。

考え方や価値観が同じの仲間と一緒に仕事ができたら楽だろうと考えがちだ。しかし一緒に仕事をすると対立に陥ることが多くなる。そうではない。ある目的のために、考え方の違う人たちと一緒に取り組むと、多くの困難が待ち構えている。その困難をともに乗り越えて目的を達成するプロセスの中で同志になっていくのだ。仲間が仕事をつくるのではない、仕事が仲間をつくるのだ。

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