日露戦争で勝った発想で、現在の軍備を考えているとは、時代錯誤そのものである
井上 成美(いのうえ しげよし/せいび、1889年(明治22年)12月19日- 1975年(昭和50年)12月15日)は、日本の海軍軍人。海軍大将となった最後の軍人。
海軍では自らをラジカル・リベラリストと称していた井上成美、そして米内、山本などの軍人が枢要な地位にいたのだが、歩兵中心で精神力を基盤とする陸軍と、合理主義の技術者集団である海軍とは相容れなかったようである。世界は日々進歩を重ねており、科学と技術の分野は目覚ましいものがあるが、しかし日本だけが戦略と戦術に関しては進歩というものがないとして、日露戦争勝利の成功体験から抜け出せない時代錯誤の体質を井上は危惧していた。そして、その危惧は現実のものになった。成功体験に酔って過信して、変化している現実を見ることができなくなる、心したい教訓だ。
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【久恒啓一】
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