4月4日 杉村春子(女優)

きのうも明日もないわ。今日をしっかり生きるだけ。

杉村 春子(すぎむら はるこ、1906年(明治39年)1月6日 – 1997年(平成9年)4月4日)は、広島県広島市出身の新劇の女優。

冒頭の言葉は80歳代半ばの言葉である。確かに過去も未来もない。現在をしっかり生きよという大女優の覚悟が伝わってくる。

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4月3日 金田一春彦(言語学者、国語学者)

春風秋雨是人生

金田一 春彦(きんだいち はるひこ、1913年4月3日 – 2004年5月19日)は、日本の言語学者、国語学者。国語辞典などの編纂、日本語の方言におけるアクセント研究でよく知られている。

85歳の時に書いた「春風秋雨是人生」という博士の座右の銘が展示されている。思い通りにならないのが人生という意味だろう。華やかな活躍とみえるが、父・金田一京助を永遠のライバルとした本人が望んだ方向ではなかった。しかしそれでよいという人生観が垣間見える。「失敗は恐るるに足らない。大切なのはそのあとの処置である」とも語っている。確かに世の中は失敗しないとわからないことだらけだ。失敗しない人は本当はわかっていない。失敗を恐れない人は真実がわかる。長い目でみれば、失敗を多くした人は成功する確率は極めて高くなる。失敗を恐れ続けた人は小成に甘んじるほかはないのは当然のことである。失敗する人は成功する。

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4月3日 小林古径(日本画家)

音のする盆をかくのは大変だ。写実というものも、そこまで行かなければ本当の写実ではない。

小林 古径(旧字:古徑、こばやし こけい、1883年(明治16年)2月11日 – 1957年(昭和32年)4月3日)は、大正~昭和期の日本画家。

音がでる、馥郁(ふくいく)たる匂いがたつ、確かに岡倉天心がかろうじて守り発展させた日本画の名人たちの絵にはそういう雰囲気がある。どこまでも突きつめていくと、そういう境地にまで達するのであろう。

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4月2日 熊谷守一(画家)

自分を生かす自然な絵をかけばいい。下品な人は下品な絵。ばかな人はばかな絵。下手な人は下手な絵をかきなさい。結局、絵などは、自分を出して生かすしかないのだと思います

熊谷 守一(くまがい もりかず、1880年(明治13年)4月2日 – 1977年(昭和52年)8月1日)は、日本の画家。

熊谷守一の好きな言葉は「独楽」「人生無根帯」「無一物」「五風十雨」であり、嫌いな言葉は「日々是好日」「謹厳」だった。この人は自然体の人だった。下品な人、ばかな人、下手な人、それぞれの人にふさわしいものしかかけないから、それに徹せよということか。表現されたものには表現者の姿がうつる。それを突きつめるしかない。

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4月2日 高村光太郎(詩人、彫刻家)

僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる。

高村 光太郎(たかむら こうたろう、1883年(明治16年)3月13日 – 1956年(昭和31年)4月2日)は、日本の詩人・彫刻家。

僕の前に道はない、と言った光太郎は、彫刻家として、詩人として歩む。戦争中は協力会議に「民意を上通できるなら」と委員として働くが、それは戦争への協力の道だった。その責任を「暗愚小伝」で発表した光太郎は「極刑とても甘受しよう」と岩手の山中の粗末な山小屋で7年間を暮らす。
その後、十和田湖の「乙女の像」を智恵子をモデルに作って、本来の彫刻家に戻る。ともかくも高村光太郎は、自身の道を歩いたことは確かだ。

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4月1日 親鸞(僧、浄土真宗の宗祖)

善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや

親鸞(しんらん、承安3年4月1日 – 弘長2年11月28日)は、鎌倉時代前半から中期にかけての日本の僧。浄土真宗の宗祖とされる。

親鸞の「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」という悪人正機説の悪人とは、庶民、つまり小人と考えればよくわかるように思う。君子はもちろん浄土に行ける。そして小人も仏によって救われる。小人を救えない仏教などに意味はないという絶対平等の思想である。キリスト教に近い。浄土の真実の心を意味する浄土真宗は、国家鎮護の仏教から庶民を救う仏教への一大宗教革命であった。

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4月1日 二代目豊沢団平 (文楽義太夫節三味線方の名跡)

芸の奥義は深いもので、考えても考えても尽くることがない。わしはいつも芸の事を考えているから少しも退屈せぬ。

豊沢 団平2代目(とよざわ だんぺい、(文政11年(1828年) – 明治31年(1898年)4月1日))は、文楽義太夫節三味線方の名跡。

「芸」とは、学問や武術・伝統芸能などの、修練によって身につける特別の技能・技術を言う。伝統芸能の世界はもちろんだが、学問も武術も、奥義を深め一芸に秀でることは容易ではない。団平の禁欲的修練の姿はそのことを教えてくれる。

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3月31日 横井庄一(陸軍軍人、評論家)

恥ずかしながら、生きながらえて帰ってまいりました

横井 庄一(よこい しょういち、1915年3月31日 – 1997年9月22日)は、日本の陸軍軍人、評論家。最終階級は陸軍軍曹

「私はこれから、失われた日本人の心を探し求めたいと思います。、、勤勉な心を失った国民が本当に繫栄したためしはありません。、、食糧の大半を輸入に頼っているようでは独立国家と申せません。、、、子が親を大切にしないような教育、生徒が先生を尊敬しないような教育などあってたまるもんですか。そんなものがあれば、それは教育と言えません。」
戦争時に国に忠を尽くした横井庄一の目には、戦後日本は「国あって、国なし」とみえた。横井庄一は、国とは何か、重い課題を日本に突きつけている。

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3月31日 JPモルガン(モルガン財閥創始者)

どこかにたどり着きたいなら、今いるところには留まらないことを決心することだ

ジョン・ピアポント・モルガン(1837年4月17日 – 1913年3月31日)は、アメリカの5大財閥の1つであるモルガン財閥の創始者である。その後継者たちは、現在では世界有数のグローバル総合金融サービス会社として世界経済に大きな影響を与えている。

モルガンは、冒頭の言葉にみるように、どのような場所や地位にも安住することなく、常に「次」を見ていた人であったようだ。
今やっていることの先に、新しい地平がせりあがってきて、そこに飛び込んでいくという人生行路だったのではないだろうか。

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3月30日 堤清二(実業家小説家、詩人)

愚直さが相手の心を打つ

堤 清二(つつみ せいじ、1927年3月30日 – 2013年11月25日)は、日本の実業家(セゾングループ総帥)、小説家、詩人。小説家としては、辻井喬を名乗っている。

生涯を眺めると才能の華々しさを感じるが、「挫けない、無茶をする、率直、個性、尊重、多様性、自分の言葉、複眼、批判者、、」など堤清二の言葉を追うと、高い知性と穏やかな風貌(パーティの挨拶を一度聞いたことがある)とは縁遠い心持ちが見えてくる。本人は自身を愚直であると考えていたとは意外である。優れた資質を背負いながら愚直にものごとに取りくもうとしていたことが堤清二の真骨頂だったのであろう。

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