9月2日 柳田誠二郎(実業家)

結局、思想です。思想が人間を支配するんだ

柳田 誠二郎(やなぎた せいじろう、1893年(明治26年)9月2日 – 1993年(平成5年)11月18日)は、日本の実業家。日本航空株式会社初代社長を務めた。

冒頭の「思想」が人間を支配するという言葉は、柳田の仏教に関する勉強を継続していたというバックグラウンドを知ると納得できる。自分で自分を鍛え、揺るぎない思想を創りあげた人物だったのだろう。思想が個人を支配する。そして個人を通じて集団も支配する。だから思想が大事なのだ。

【お知らせ】
ビジネスパーソンのための音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』はこちらから!
https://meigen.koelab.net/

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ

9月1日 国吉康雄(洋画家)

教育を受ける機会を与えてくれたアメリカで、アメリカオリジナルの絵を生み出して描いてやろうと決める

国吉 康雄(くによし やすお、1889年9月1日 – 1953年5月14日)は、日本の洋画家。 20世紀前半にアメリカ合衆国を拠点に活動した。

アメリカ在住の敵性外国人の苦悩を背負った国吉康雄は、17歳で渡米して以来自身を援助し育ててくれたアメリカへの感謝の念を誰よりも持っていた。そしてアメリカオリジナルの絵を完成させて、アメリカ美術会議副議長、美術組合会長に推されるなどアメリカ人から最も評価された画家の一人となった。初志を貫徹した人生だった。

【お知らせ】
ビジネスパーソンのための音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』はこちらから!
https://meigen.koelab.net/

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ

8月31日 岡田紅陽(写真家)

一生に一度でいいから会心の一枚を撮ってみたい

岡田 紅陽(おかだ こうよう、1895年8月31日 – 1972年11月22日)は、日本の写真家。1923年の関東大震災の被害状況を東京府の嘱託として撮影。1925年写真スタジオを設立。主に山岳写真、風景写真を撮影、富士山の撮影をライフワークとした。1952年日本写真協会を創設。

紅陽は制作日誌を書き続けている。使用したカメラ、レンズ、フィルター、乾板とフィルム、露出、絞り、現像、印画紙などを詳しく記している。同じ被写体を二度と撮らない、同一の失敗を二度と繰り返さぬ、戒めの手段である。こういう心掛けの岡田紅陽にして「会心の一枚」はなかった。

【お知らせ】
ビジネスパーソンのための音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』はこちらから!
https://meigen.koelab.net/

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ

8月30日 アーネスト・ラザフォード(物理学者、化学者)

物理の原理をバーのウエイトレスに説明できないのであれば、それはウエイトレスではなく、その原理に問題があるのだ

アーネスト・ラザフォード(Ernest Rutherford, 1st Baron Rutherford of Nelson, OM, FRS, 1871年8月30日 – 1937年10月19日)は、ニュージーランド出身、イギリスで活躍した物理学者、化学者。ノーベル化学賞を受賞。

「単純さを信条として、いつも質素な人間でいる」ことを信条としたラザフォードは、自然現象の原理の単純化をどこまでも追いかけて、ついに原子の内部構造についての正しい理解の基礎までたどり着いた。そして誰にでも分かるような原子模型(モデル)をつくり、それによってで物理や化学が大いに発展していく。原理というものは常に単純である。

【お知らせ】
ビジネスパーソンのための音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』はこちらから!
https://meigen.koelab.net/

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ

8月29日 ジョン・ロック(哲学者)

収入は、靴のようなものである。小さすぎれば、われわれを締めつけ、わずらわす。大きすぎれば、つまずきや踏み外しの原因となるのだ

ジョン・ロック(John Locke、1632年8月29日 – 1704年10月28日)は、イギリスの哲学者。主著『人間悟性論』(『人間知性論』)において経験論的認識論を体系化した。イギリス経験論の父と呼ばれる。

「美味とは食物そのものにあるのではなく、味わう舌にあるものである」という名言も面白い。味わう舌が問題だというのも、受け取る側の感覚が重視される。経験からいかに学ぶかも受け取る側の能力が問題となる。「経験論」は主体性がテーマだろう。そして「収入は靴と似ている」という比喩には膝を打つ。「身の丈」を重視せよということだ。ロックは、徹底した経験主義の人であった。

【お知らせ】
ビジネスパーソンのための音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』はこちらから!
https://meigen.koelab.net/

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ

8月28日 ゲーテ(詩人、劇作家、小説家、自然科学者)

仕事は仲間をつくる

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749年8月28日 – 1832年3月22日)は、ドイツの詩人、劇作家、小説家、自然科学者(色彩論、形態学、生物学、地質学、自然哲学、汎神論)、政治家、法律家。

考え方や価値観が同じの仲間と一緒に仕事ができたら楽だろうと考えがちだ。しかし一緒に仕事をすると対立に陥ることが多くなる。そうではない。ある目的のために、考え方の違う人たちと一緒に取り組むと、多くの困難が待ち構えている。その困難をともに乗り越えて目的を達成するプロセスの中で同志になっていくのだ。仲間が仕事をつくるのではない、仕事が仲間をつくるのだ。

【お知らせ】
ビジネスパーソンのための音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』はこちらから!
https://meigen.koelab.net/

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ

8月27日 阿部次郎(哲学者、美学者、作家)

死は生の自然の継続である。最も良き生の後に、最も悪しき死が来る理由がない。死に対する最良の準備が最もよく生きることにあるのは疑いがない

阿部 次郎(あべ じろう、1883年(明治16年)8月27日 – 1959年(昭和34年)10月20日)は、哲学者、美学者、作家。仙台市名誉市民。

「人間は長生きしなければ駄目だ」と語っていた阿部次郎は59歳で東北大学法文学部長に就任するが、翌年軽い脳溢血で辞任する。定年退官後はどのような知的生活を送ったのだろうか。脳軟化症で入院し、翌年76歳で人生を終える。良き生を全うできたのだろうか、気になるところである。

【お知らせ】
ビジネスパーソンのための音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』はこちらから!
https://meigen.koelab.net/

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ

8月26日 コロンブス(探検家、航海者)

0から1を創るのは、難しい。1から2を作ることは、易しい

クリストファー・コロンブス(1451年頃 – 1506年5月20日)は探検家・航海者・コンキスタドール、奴隷商人。定説ではイタリアのジェノヴァ出身。大航海時代においてキリスト教世界の白人としては最初にアメリカ海域へ到達したひとりである。

「誰にでもできることでも、最初にやろうとするには閃きと勇気が必要だ」、これは「コロンブスの卵」で知られるエピソードの時にコロンブスが語った言葉だ。「0から1」、つまり最初に始めることにこそ大いなる価値があるということだ。冒頭の言葉も、「つくる」を、
「創る」と「作る」に変えて表現している。

【お知らせ】
ビジネスパーソンのための音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』はこちらから!
https://meigen.koelab.net/

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ

8月25日 福田恆存(評論家、翻訳家、劇作家、演出家)

教育と教養とは別物です。教養を身につけた人間は、知識階級よりも職人や百姓のうちに多く見いだされる

福田 恆存(ふくだ つねあり、1912年(大正元年)8月25日 – 1994年(平成6年)11月20日)は、日本の評論家、翻訳家、劇作家、演出家。

福田の教養の定義は参考になる。「自分の位置を測定する能力、しかも、たえず、流動変化する諸関係のなかで適切に行動する能力、そのみごとさが教養というものであります」。確かに教養を論じる言論の徒よりも、職業を持って一筋に精進する人たちに自らの立ち位置を土台にした適切な判断に教養を感じることがある。また市井の老婦人などの言動にも人生の叡智というべき教養を見いだすこともある。このような教養人を偉い人というのではないだろうか。

【お知らせ】
ビジネスパーソンのための音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』はこちらから!
https://meigen.koelab.net/

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ

8月24日 平田篤胤(国学者、神道家、思想家、医者)

上見れば及ばぬことの多かれど 笠脱ぎてみよ 及ぶ限りを

平田 篤胤(ひらた あつたね、安永5年8月24日(1776年10月6日) – 天保14年閏9月11日(1843年11月2日))は、江戸時代後期の国学者・神道家・思想家・医者。

冒頭の篤胤の言葉。自分の属す組織や社会では、上を眺めれば太刀打ちできない優れた人が山ほどいることがわかる。しかし、現在の自分を制約している笠を脱いで見渡す限り自由に眺めてみよう。そうすれば世界は広く活躍できる場は無限であることがわかる。笠とは自ら設定した限界であり、経験からくる偏見であり、狭い内部を意味している。

【お知らせ】
ビジネスパーソンのための音声講座『ビジネスに活かす偉人の名言』はこちらから!
https://meigen.koelab.net/

【久恒啓一】
図解WebプログFacebooknoteメルマガ